1992 Fiscal Year Annual Research Report
崩壊モードの致命度を考慮した信頼性評価に基づく冗長構造物の最適設計法の開発
Project/Area Number |
03650364
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村川 英一 大阪大学, 溶接工学研究所, 助教授 (60166270)
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Keywords | 信頼性評価 / 最適設計 / 大規模構造物 / モンテカルロシミュレーション / 学習的アルゴリズム / 階層的最適化 / 非正規乱数 |
Research Abstract |
信頼性評価に基づく最適設計の考え方は、合理的な構造物の設計の理想の姿である。しかし、信頼性評価法に限定しても、これを現実の構造物に適用する場合、解決しなければならない問題がいくつかある。すなわち、 1) 構造物の限界の定義、例えば、部材の損傷(初期破損)を限界とするか、構造物が機構を形成する状態を限界とするかという問題。 2) 荷重や部材強度の統計的性質の把握 3) 破損モードの致命度の評価 4) 大規模構造物の効率的信頼性評価法の開発 等が挙げられるが、本年度は、大規模構造物の信頼性評価とこれに対する効率的な最適化法の開発、および荷重や強度等の確率変数の統計的性質の差が最適化問題に及ぼす影響についての検討を主として行った。 正規乱数以外の全く任意な確率変数が取り扱え、確率変数間の相関が強い問題や非線形性が強い問題に対しても適用性が高いモンテカルロ法を手法として採用した。特に、信頼性評価と構造物の最適化を並列的に進めるため、学習的アルゴリズムを開発した。さらに、大規模構造物の最適化を可能にするため、構造物を複数の階層に分割し最適化を行う手法を提案し、その有効性を示した。
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Research Products
(1 results)