1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650369
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
奥野 武俊 大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 耕司 大阪府立大学, 工学部, 助手 (90213769)
西尾 茂 大阪府立大学, 工学部, 助手 (30208136)
池田 良穂 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (10117989)
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Keywords | 航路標識用ブイ / 運動性能 / 係留系 / 流体力 / 波浪強制力 / 粘性減衰力 / 強制動徭試験 |
Research Abstract |
本年度は、まず従来から航路標識用ブイとして用いられてきた各種のブイを伝、その形状やGM、KMなどによって分類し、ブイの基本的な特徴を調査した。その結果として、航路標識用のブイが備えるべき性能を明確にし、代表的なブイ形状も選定した。これまで行われてた研究内容は、次の3つに分類することができる。 ブイの係留系に関する研究 従来から係留系の初期設計段階では、その静的な特性計算には図表が使われてきたが、パ-ソナルコンピュ-タ-を使って、ブイの初期設計に必要な係留ラインの配置や長さなどを決定する簡易CADシステムを作成した。 2.ブイ模型を使った系統試験 航路標識用の典型的なブイ形状として、水面下の形状が円錐形状の本体と円板によるリングによって出来ているものを選び、そのリングの大きさと支柱の長さなどを系統的に変化させて、ブイが受ける波浪外力、粘性減衰力、付加質量力などの流体力を計測した。その結果、ブイの運動性能は、原理的に大型の海洋構造物に対するものと同じことを確認するとともに、これまでの知識と異なっているものは、リングの作用であるとの結論を得た。 3.円板リングに働く流体力に関する研究 円板リングに働く流体力を推定する手法を確立するために、円板リングの高さや直径を系統的に変化させた数種類の模型を作成し、定常流中および非定常流中で流れの観察を行った。その結果、円板リングの端部から発生する剥離渦とその挙動を詳細に観察、把握することができた。今後は、力の計測結果と比較、解析することによりブイの運動を推定する予定である。
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