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1991 Fiscal Year Annual Research Report

埋立人工島の残留沈下・側方変形特性とその防止工法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03650406
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

阿部 信晴  大阪大学, 工学部, 助教授 (10093361)

Keywords埋立人工島 / 埋立造成 / 海底地盤 / 残留変形 / 埋立造成工法
Research Abstract

本研究は,大規模埋立人工島の残留沈下・側方変形機構を解明し,その予測手法を確立するとともに残留変形を低減する造成工法および早期有効利用技術の開発のための基礎的検討を行うことを目的としているが,平成3年度に行った研究によって得られた新たな知見等の成果は以下のとおりである。
1.まず,大阪湾における埋立人工島の工事記録,土質調査資料,実測デ-タを調査収集し,埋立人工島の残留変形挙動を把握するとともに,埋立完了後に生じた残留沈下・側方変形と地盤条件,締切護岸構造,海底地盤改良工法,埋立材料,埋立方法,埋立履歴との関連性を分析した。その結果,多くのケ-スで埋立地盤の側方変形量と海底地盤面の不等沈下勾配の間に強い相関性のあることが明らかになり,マクロな多次元変形機構が確認された。
2.調査収集した埋立人工島について,提案する弾粘塑性多次元圧密有限要素解析法により実際の造成過程を忠実に考慮した数値シミュレ-ションを行い,シミュレ-ション手法の妥当性を明らかにするとともに,海底地盤の応力状態と残留変形挙動との関係を明らかにした。
3.残留変形機構に基づいて,残留変形を低減するための埋立人工島造成工法(締切護岸形式,海底地盤改良工法,埋立方法)を提案し,数値シミュレ-ションによってその有効性を確認した。
以上が今年度の研究成果であるが,次年度ではこれらの結果を踏まえて,
1.大がかりな解析を行うことなく,圧密試験結果および一軸試験結果(あるいは三軸試験結果)を用いて残留変形を予測する簡便予測法を開発する。このような予測法は実務において重要な意義を持つものである。
2.提案する残留変形を低減するための埋立人工島造成工法を実験に適用する場合の技術的問題点を検討するとともに,不可避な残留変形については埋立人工島の利用計画等のソフト面との複合的対策によって対応する必要があり,このための早期有効利用技術の開発を行う。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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