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1992 Fiscal Year Annual Research Report

流送土砂の堆積を伴う流路の分岐・変遷機構の解明

Research Project

Project/Area Number 03650422
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

藤田 裕一郎  京都大学, 防災研究所, 助教授 (90027285)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤井 健二  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70109073)
村本 嘉雄  京都大学, 防災研究所, 教授 (50027223)
Keywords河道変動 / 移動床実験 / 2次元河床変動解析 / 沖積河川 / 河積三角州 / 河岸浸食 / 多列砂州 / バングラデシュ
Research Abstract

山間から平地に流下してくる河川が勾配急変点に土砂を堆積して、流路変動を生じる過程に関して、藤田は、作年度開発したモータードライブレーザーセオドライトによる光学式3次元河床測定装置を用い,緩勾配部分に流路を設けた場合と設けなかった場合について基礎的な実験を行った。その結果,後者の場合には,勾配急変点の上流が低下背水状態になって土砂の流送能力が増加し,その下流に顕著な土砂堆積を見るが,前者の場合には,上流が堰き上げ状態になり,さらに上流の境界条件にもよるが,流路変動が抑制される可能性のあることが判った。過去の実験では,上流区間から発達した砂州が流下してくれば,勾配急変部の下流が流路である場合でも,流路変動が活発になることが見出されているので,単なる土砂堆積だけでは流路は分岐・変遷しないといえる。
一方,澤井は,昨年に引続き,沖積三角州河川の河口近傍の流路変動とその原因となる河口堆積の制御について考察し,2次元の河床変動数値モデルを作成して,河口近辺に貯水池のある場合の潮汐による流路変動の制御の可能性について議論した。この数値モデルは実験とかなりよく合う結果を生じるが,土砂堆積による流路の分岐を予測するには至らなかった。沖積三角州河川の流路分岐には,非定常流量条件の影響が強いと思われるが,本研究では十分に検討することができなかった。
村本は,藤田とともに,土砂を大量に運ぶバングラデシュのメグナ河やブラマプトラ河の資料の収集に進め,大規模な網状及び非網状河道にける流路変動の相違について検討した。河岸侵食の激しい区間では,やはり砂州の消長も顕著であって,土砂の堆積が流路変動を継続させていることが確認された。また,このような大河川では,流路の断面積が非常に大きいために,通常の条件では一度の堆積で流路が付け替るようなことはなく,流路変動は継続的な河岸侵食を伴うことが指摘できる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 村本 嘉雄 藤田 裕一郎: "バングラデシュ主要河川の近年における河道変動-メグナ河の河岸侵食を中心として-" 京都大学防災研究所年報. 第35号B-2. 89-114 (1993)

  • [Publications] 澤井 健二 沈 建華 亀田 裕二 長谷川 和義: "潮汐貯水池を用いた河口堆積制御に関する研究" 水工学論文集. 37. 729-736 (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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