1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650438
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉惠 頼寧 広島大学, 工学部, 教授 (70034410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 章正 緑工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (50181409)
加藤 文教 広島大学, 工学部, 助手 (60127636)
今田 寛典 広島大学, 工学部, 助手 (80093730)
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Keywords | 選好意識調査 / パソコン調査 / コンジョイント分析 / 交通手段選択 / 新交通システム |
Research Abstract |
本調査は選好意識調査の交通需要推計への適用性を検討するために、ポ-タブルコンピュ-タを用いて選好意識調査を行ない、その有効性を明らかにしようとするものである。調査対象地域は、広島都市圏の北部に位置する住宅団地で、予備調査で承諾の得られていた34世帯を訪問し、平成6年開業予定の新交通システムの利用に関する選好意識を調査した。それにあわせてバス乗り込み調査を行ない、18人から回答を得た。このパソコン調査に当っては、調査プログラムを独自に開発し、パソコンのグラフィックスを駆使した視覚的な対話形式とした。また、プログラムの特徴は、新交通システムの順位付け実験で得られた回答値を基に、調査中にコンジョンイトモデルを構築し、要因分析していることである。このコンジョイント分析から、新交通システム利用を考えるときに回答者が重視すると判断できる要因を2つ選びだし、続く調査実験中に新交通システムの説明要因として利用している。この調査によって確認されたパソコン調査の利点は次のようである。1、家庭訪問による調査だけでなく、バスの車内でも十分に調査できた。2、回答者の評価はパソコン調査に好意的であった。また、カラ-の画面を持つパソコンを用いて調査した回答者は、特に調査に興味を示した。3、回答者への情報の提供として、新交通システムのパンフレットと路線バスの時刻表をヘルプ機能を用いて提示することができた。4、回答者ごとに個人にあった設定値を作ることができた。5、調査中に自動的にモデルを構築することができた。6、卓越ペアをパソコンが判断することによって調査実験の回数を減らすことができた。来年度はこの調査デ-タを用いてモデルを構築し、パソコン調査の有効性を従来の記入式調査と比較検討し、選好意識調査の交通需要予測への適用を改めて検討する。
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