1993 Fiscal Year Annual Research Report
立上り基礎コンクリート部をもつ露出型鋼柱脚の力学性状に関する実験的研究
Project/Area Number |
03650469
|
Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
中島 茂尋 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (20090681)
|
Keywords | 立上り基礎コンクリート部 / 露出型鋼柱脚部 / ベースプレート / アンカーボルト / 終局耐力 / 門型ラーメン / 繰返し水平力 / 復元力特性 |
Research Abstract |
立上り基礎コンクリート部をもつ露出型鋼柱脚部が、曲げモーメントとせん断力とを受ける場合、ベースプレート外側の立上りコンクリート部分が破壊し、耐力が決定されることが多く、また、曲げ引張側では、アンカーボルトが引張力と同時にベースプレートの変形により生じた曲げ菱形を繰り返し受けることによって早期に破断する危険性があり、過去2年間はこの点に焦点を合わせ検討を行った。これと並行して、実際の柱脚部が曲げ、せん断力を受けた場合の力学性状についても検討を行い、コンクリート部分の大きさと終局耐力との関係等の新たな知見を得た。すでに行われたこれらの資料にもとづき、接合部の力学性状を骨組の力学挙動を知ることに反映させるという点から、ベースプレートの大きさを実験因子とした2種類の露出柱脚をもつ1層1張間の門型単位ラーメンに繰り返し水平力を与え、復元力特性を調べ、実験値と計算値がよし一致することを確認した。さらにこの問題を究明しようとしたが、柱脚部構成要素の個々の力学性状(コンクリート・アンカーボルト)が十分に解明されていないので既応の研究の研究を詳細に検討することが研究成果をとりまとめる上で不可欠となった。そこでこれらの準備に多大の時間を要した。一昨年度来の個々の構成要素の性状に関する実験的検討については、すでに試験体作成等一部実施しているものもあるので、早急に資料の蓄積を行う予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 井本毅: "定軸力下で曲げ、せん断力を受ける実大の角型鋼管柱露出柱脚部の力学性状に関する実験的研究" 平成5年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 33号. 261-264 (1993)
-
[Publications] Igarashi,S: "Behavior of Full Scale Exposed Type Steel Sguare Tubular Columu Bases Subjected to Altirnating datird doading under Constaut Axial Force" Tubular Structures V. 599-606 (1993)
-
[Publications] Nakashima,S: "Large-Space Steel Structires Constructed by Prestraining Methods" Space Structures 4. 1961-1970 (1993)
-
[Publications] 手嶋靖明: "露出型鋼柱脚における基礎梁主筋のプレート定着に関する実験的研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1637-1638 (1993)