1991 Fiscal Year Annual Research Report
住宅地における大規模建築の圧迫感・景観等視環境影響評価に関する基礎的研究
Project/Area Number |
03650478
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
武井 正昭 東京理科大学, 工学部, 教授 (60084357)
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Keywords | 総合設計制度 / 受忍限度 / 許容値 / 住居系地区 / 大規模高層建築物 / 圧迫感 / 景観 / 形態率 |
Research Abstract |
本年度の研究は、大規模かつ高層の建築物が住宅地内または計画地に隣接する住宅地に圧迫感を及ぼす場合に、その許容限界値または受忍限度値を求めて、それを計画建築物の大きさの限界値として提示することを目的として行ったものである。 東京、大阪、広島等に於ける高層建築物を実測調査し、調査対象として適切なものを選定し、天空率,形態率等の物理量の実測を行った。この対象について実験室内で18名の被験者によるアンケ-ト調査を行い、心理調査と物理量との関係を、因子分析、相関分析、数量化一類分析等により検討した。筆者は、既往の研究において、住宅地内に建つ中層建築物による圧迫感の許容限界値を求めているが、これに比較すると、今回は、許容限界値をやや大きくしてよいと判断された。また、大規模建築物は総合設計制度の適用を受けるものが多いので、とくに、今回の研究では、総合設計制度の適用基準としての住民側の受忍限度を求めることを行った。分析は進行中であり、平成4年度において結果をまとめる予定である。
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