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1991 Fiscal Year Annual Research Report

カマバチ類の寄生・捕食者としての特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03660045
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

北村 憲二  島根大学, 農学部, 助教授 (90112119)

Keywordsカマバチ / 休眠 / 日長 / 産卵行動 / 捕食行動
Research Abstract

カマバチ類の休眠について明らかにするため、発育に及ぼす日長の影響を調べた。また、捕食・産流行動についても観察した。実験にはトビイロカマバチ(寄主:セジロウンカ)、クロハラカマバチ(寄主:ヒメトビウンカ)、キアシカマバチ(寄主:トビイロウンカ)、ナカガワカマバチ(寄主:セジロウンカ)及びサカイカマバチ(寄主:ツマグロヨコバイ)の5種を用いた。以下に結果の概要を示す。
1.越冬前(11月上旬)のヒメトビウンカに寄生しているクロハラカマバチの加温発育日数は寄主の生殖期間のそれと比較して遅延がみられるので、非休眠のセジロウンカにトビイロカマバチとナカガワカマバチを寄生させ、また,16Lー8Dで非休眠にしたヒメトビウンカに寄生させたクロハラカマバチを長日(16L)と短日(8D)で飼育し、その両日長下での発育所要日数を比較した。3種のカマバチとも長日、短日下での差異は認められなかった。一部の寄生性混虫の休眠は寄主の理理状態に左右されることが知られており、本種もその影響を受けているものと考察している。
2.トビイロカマバチ、クロハラカマバチ、キアシカマバチ及びサカイカマバチの4種のカマバチ間では捕食行動パタ-ンと産卵行動パタ-ンは類似していた。
産卵パタ-ンは探索歩行、寄主発見、触覚による寄主の精査、尾端による寄主の精査、産卵管の挿入、産卵、産卵管の引き抜き、寄主の置き戻し、触覚の清掃などの12のステ-ジ、捕食のパタ-ンは探索歩行、寄主発見、寄主捕獲、寄主の持ち上げ、触覚による寄主の精査、捕食、寄主の投け捨て、口器の清掃など10のステ-ジに分けられた。カマバチの種により、産卵中と捕食中の触覚の動きには違いがみられた。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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