1992 Fiscal Year Annual Research Report
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03660058
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| Research Institution | Koka Women's Junior College |
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Principal Investigator |
中嶋 哲生 光華女子短期大学, 家政科, 助教授 (70175496)
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| Keywords | 高圧精練 / 絹の染色性 / 平衡吸着 / 染色速度 / 酸性染料 / 分散染料 / 直接染料 |
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| Research Abstract |
現行蚕品種の繭を当研究室設備の恵南産機K.K製SK-1型繰糸装置で繰糸して得られた無撚生糸を試料にして、本補助金による釜内の温度・圧力が設定可能なオートクレーブを用いて、普通練り(炭酸ナトリウム10%o.w.f.と非イオン性界面活性剤10%o.w.f.の混合溶液を用いて浴比1:100、95℃、120分)による練り減り率(約20%)とほぼ等しくなるような精練条件を求めた。その結果、非イオン性界面活性剤10%o.w.f.のみを添加し、1.0kgf/cm^2、120℃、30分で精練したもの(これをAとする)と、それに炭酸ナトリウム10%o.w.f.を加えて1.0kgf/cm^2、120℃、5分で精練したもの(同様にBとする)の2種の練り減り率がほぼ等しくなることが判った。そこでこれらを試料にし、普通練りのものと比較検討することにした。
前年度は、酸性染料C.I.Acid Orange7を用い、平衡吸着量と初期における染色速度を求めたので、本年度は直接染料C.I.Direct Red 23及び分散染料C.I.Disperse Red 19を用い、平衡吸着量と初期における染色速度を当研究室設備の分光光度計に本年度の補助金による冷却水循環装置を取り付け求めた。その結果、直接染料の中性浴からの吸着は酸性浴からの吸着に比べ、非常に小さかった。また、酸性浴における平衡吸着量は、非イオン性界面活性剤に炭酸ナトリウムを加えて精練したものが一番大きな値になり、次いで非イオン性界面活性剤のみによる精練絹糸となり、普通練りのものが一番小さな値になった。分散染料による染色速度の結果は、直接染料の場合同様に中性浴からの吸着に比べ酸性浴からの吸着の方が大きかった。しかし、平衡吸着量の結果は、非イオン性界面活性剤のみによる精練絹糸の方が、非イオン性界面活性剤に炭酸ナトリウムを加えて精練したものより大きくなり、昨年度の酸性染料の結果と同じ傾向を示した。
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Research Products
(1 results)
