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1992 Fiscal Year Annual Research Report

微生物を用いた生分解性プラスチックの開発

Research Project

Project/Area Number 03660100
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

中原 忠篤  筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (80011930)

Keywordsバイオプラスチック / ポリヒドロキシ酪酸 / ポリリンゴ酸 / Aureobasidium sp. / Aureobasidium pullulans
Research Abstract

プラスチック公害は我々が直面している重要課題の一つであり、生分解性プラスチックの開発が望まれている。本研究は、微生物を用いて生分解性の高いバイオプラスチックを生産することを目的とした。
1.Alcaligenes eutrophusにより生産される3-ヒドロキシ酪酸と4-ヒドロキシ酪酸の共重合体ポリエステルの生分解性試験 4-ヒドロキシ酪酸から生産した共重合体ポリエステルをフィルム状に成型して土壌中に放置した。その結果、ポリエステルの分解は約10週目から確認され、12週目にその大半が分解されてしまった。
2.Aureobasidium属菌によるポリリンゴ酸の生産プロセスの確立 前年度に引き続き、ポリリンゴ酸の生産条件を発酵法と休止菌体法について調べた。本発酵は増殖連動型と思われ、休止菌体法による生産は成功しなかった。主な副産物のプルランの生産を抑制するためには、2〜4ppmのZnSO_4・7H_2Oの添加が著効を示した。また、FeSO_4・7H_2Oの最適濃度は5ppmであった。次に、発酵研究所から分譲されたAureobasidium属菌17株を用い、それらのポリリンゴ酸生産性と生産物の分子量について検討した。その結果、A.pullulans1FO7757の生産量が最大(77mg/ml)であったが、分子量は、自然界から分離したAureobasidium sp.A-91株が最も高かった。さらに、培養管理の観点から、形態分化能欠損変異株の造成を行い、目的の変異株を得たが、生産性が親株より若干低く、今後の検討課題である。
3.ポリリンゴ酸の構造と物理化学的諸性質の検討 分子量はGel Perniation Chromatographyで測定し、約10,000と求められた。また、NMRによる一次構造の解析を進め、本ポリマーが分枝構造を有するポリ(β-L-リンゴ酸)であることを明らかにした。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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