1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660154
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 徹朗 京都大学, 農学部, 講師 (10101247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 保志 京都大学, 農学部, 助手 (20216451)
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Keywords | 基盤整備 / 林道 / 路網配置 / 数値地形図 / 木材生産 |
Research Abstract |
平成3年度にテストケースとして作成した数値地形図を用いて、基盤整備に必要な地形情報などを容易に検索できるシステム、および路網配置を行う手法について検討した。その結果、市町村や流域といった比較的規模の大きい数値地形図から数キロ四方の対象区域を切り出し、その地形情報を得、計画のための基礎データとすることができた。また、始終点を連結する路線を自動探索するアルゴニズムや、一定勾配の路線を探索する方法を確立しシステム化した。この方法を用いると従来地形図上で手作業により試行を繰り返していた作業が、コンピュータグラフィックスを用いて画面上で路線を配置し比較検討でき、多様な利用目的に沿った複雑な条件下での基盤整備計画を対話形式で行うことができる。また併せて、木材生産機能を重視した地域における集材方法と基盤整備の検討のため、従来型の架線集材や最新のタワー集材機による搬出の可能性を検討できる機能も付加した。一方、非木材生産機能を重視した基盤整備のため、車道と歩道の組み合わせの適正水準検討のため調査を行った。そこでは循環路網の評価方法に課題が残り来年度更にその検討を深めたい。 森林の多目的利用に応じた基盤整備の水準は、利用目的別に設定した基盤整備の最低水準、満足水準、森林利用の制限等の評価項目別に基準を決め、その相対的評価の総合値が最大になる水準を求める方法が最良と判断した。そのため評価項目の選別、評価基準について調査検討するとともに、意志決定支援にエキスパートシステムを活用すベく現在システム構築中である。
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