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1992 Fiscal Year Annual Research Report

海洋微生物の生産する汚損生物付着忌避物質に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03660195
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

西島 敏隆  高知大学, 農学部, 教授 (60036738)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深見 公雄  高知大学, 農学部, 助教授 (30181241)
三好 英夫  高知大学, 海洋生物教育研究センター, 教授 (50036711)
Keywords汚損生物 / 付着忌避 / 忌避物質 / タテジマフジツボ / 細菌
Research Abstract

前年度の試験からウズマキゴカイ浮遊期幼生に対して、付着を阻害した5株の細菌について、タテジマフジツボのキプリス幼生の付着に対する効果を調べた結果、4株に忌避効果が見られなかったものの、1株が明らかに忌避効果を持つことがわかった。これから、忌避作用には種特異的なものと、種特異的でないものの存在が示唆され、これら忌避効果発現には異なった機構あるいは物質が関与している可能性が考えられる。
ウズマキゴカイ及びタテジマフジツボの両種に対して忌避効果が認められた細菌(G-14株)は、グラム染色、OF試験等の結果からFlavobacteriumに属する細菌であると考えられる。また、本菌株のタテジマフジツボに対する付着忌避効果は親水性基盤(3種)及び弱親水性基盤(2種)でもかわらず、用いる基盤によってその効果に差異が認められなかった。
次に,沿岸海域に見られる汚損生物の付着基盤、漁港のコンクリート壁、岩石、流木、ロープ、鉄製梯子等について、タテジマフジツボの付着が周りに比べて少ない部分、あるいは付着が全く認められない部分から細菌群を分離し、その付着忌避効果を試験した。その結果、忌避効果を有する細菌群が高い割合で分離され、分離した50株のうち19株に付着忌避効果が認められた。特に、ロープから分離した菌株で忌避作用を示すものの割合が高かった。このことから、天然の付着基盤でも、汚損生物の付着が細菌被膜を構成する菌群の種類と密接に関連することが示唆された。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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