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1992 Fiscal Year Annual Research Report

軟サンゴ類アカトゲトサカのアレルゲンと有毒成分に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03660216
Research InstitutionSCHOOL OF FISHERIES SCIENCES, KITASATO UNIVERSITY

Principal Investigator

神谷 久男  北里大学, 水産学部, 教授 (80011964)

Keywordsアカトゲトサカ / アレルゲン / アセチルコリンアゴニスト
Research Abstract

前年に引き続き,アカトゲトサカアレルゲンの精製と性状の解析を実施した。アレルゲンには分子量が1〜2万のものから,10万以上のものまで認められたが,とくに他種アレルゲンで報告のない高分子の成分に対像を絞った。分子量数百万,ゲルの排除限界付近に溶出されるDen n1画分をMono-Qカラムを用いてFPLCで分画し,8種のタンパクピークを得た。主要画文であるNO.6およびNO.8ピークをアレルギー患者の皮内注射により,そのアレルゲン活性を確認した。いずれの画分も30%程度の中性糖を含む糖タンパク質で,SPS-PAGEで分子量を調べたところ,6万および6.6万の2本の成分が認められた。これらの成分をエレクトロブロッティングして,それぞれのアミノ酸組成を調べた結果,よく似た組成を示すことがわかった。アミノ酸では酸性アミノ酸のAsp(11%)とGlu(9.1%)の含量が多く,Glyが15%と最も多かった。一方,Den n2画分はMono-Qカラムクロマトグラフィーで4本のピークを与えた。いずれも皮内反応で強陽性であった。SPS-PAGEではいずれのピークも分子量8万に相当するバンドを示した。還元剤の存在下では分子量5.3万と2.1万の2本のバンドが認められた。このことからDen n2画分は2本のヘテロなサブユニットから分子が構成されるものと推測された。5.3万のサブユニットについて,エレクトロブロッテング後,アミノ酸配列分析を実施し,N末端より20数残基の配列を決定した。現在,他種天然感作源のアレルゲンとの比較を試みている。なお,2.1万のサブユニットについてはブロッティングされず,荷電0であることがうかがわれた。
低分子の直接毒性物質については,回腸を用いる試験系で精製を行ったところ,水溶性画分からはドラーゲンドルフ陽性のアセチルユリンのアゴニストの存在を確認,現在,さらに精製中である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 鬼塚 黎子・神谷 久男 他: "アカトゲトサカ抗原高分子主要成分の精製分画とそのアレルギー活性の検討" アレルギー. 41. 306- (1992)

  • [Publications] 鬼塚 黎子・神谷 久男 他: "アカトゲトサカ精製抗原主溶成分の組成とアレルギー活性" アレルギー. 41. 1148- (1992)

  • [Publications] R.Onitsuka,H.Kamiya et al: "Studies on the allergeus of soft coral-Activity of the purified high molecular allergens" J.Allergy Clin,Immunol.

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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