1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660245
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
島田 清 岡山大学, 農学部, 助教授 (20123234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 伸一 岡山大学, 農学部, 助手 (30198501)
藤井 弘章 岡山大学, 農学部, 教授 (70033264)
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Keywords | 不飽和土 / まさ土 / サクション / 一面せん断試験 / せん断強度 |
Research Abstract |
1.まえがき 本研究は,土の強度特性に与えるサクションの影響を実験的に調べようとするものである。このためには,土の骨格構造が同じ供試体を数多く用意して,サクションだけを変えた実験を行う必要がある。 2.試料と実験方法 試料には,岡山市に産するまさ土の2mmふるい通過分を用いた。0.074〜2mmの砂分の含有率は90.1%であった。実験には,三笠式改良型一面せん断試験機を用いた。下部加圧板にはポ-ラススト-ンの替わりにセラミックディスクを埋め込み,サクションを制御できるように改良した。供試体は試験機のせん断箱内で垂直応力を載荷することによる静的締固めにより準備し,pF試験における吸引法を適用してサクションを制御した排気・排水一面せん断試験を行った。せん断過程は応力制御方式で行い,せん断応力増分の載荷は10〜12段階に分けて行った。垂直応力は1.0,2.0,3.0Kgf/cm^2の3段階とした。サクション(Su)はSu=0,0.1,0.2,0.4,0.6,0.8Kgf/cm^2の6段階を設定した。サクションを作用させたときの供試体の体積ひずみを測定したところ,サクションの大きさによらず0.16%以下であった。よって,今回の実験のサクションの範囲では,供試体の骨格構造は変化していないと考えてよいであろう。 3.実験結果 サクションの増加により,Su=0 Kgf/cm^2の飽和供試体より強度が増加していることが分かった。しかし,垂直応力の大きさに関わらず,Su=0.4 Kgf/cm^2以上になるとせん断強度の増加がほとんど認められないことが明らかとなった。
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