1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660255
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
近江谷 和彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (80002062)
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Keywords | 土一機械系 / 土の物理性 / コ-ンペネトロメ-タ / 土壌硬度 / 土壌踏圧現象 |
Research Abstract |
(1)コ-ンの貫入抵抗を測定・記録する土壌貫入抵抗測定システムを開発した。ラップトップコンピュ-タをシステム管理の主体とし、AD変換器,PIOボ-ドを内蔵することにより、測定位置の設定、コ-ンの買入、引き抜き等の操作及び土壌貫入抵抗の測定記録を行うシステムである。また、試作システムの運転に必要なソフトウェアも併せて開発した。試作ソフトウェアを使用することにより、測定位置のファイルを用意すると、そのファイルに書き込まれている位置での土壌貫入抵抗を測定・記録する。使用したコ-ンは頂角30度、底面積3.23cm^2で、貫入速度はASAE規格を参考にし3cm/sとした。土壌貫入抵抗は1,529mm×2,176mm,深さ600mm以上の範囲で測定可能で、貫入抵抗の最大測定値は2,000N以上と確認された。 (2)土壌貫入抵抗を円錐の底面積で除した値を土壌硬度〔Pa〕と定義し、3次元土壌硬度分布図を作成するソフトウェアを開発した。このソフトウェアでは任意の断面における土壌硬度の分布が表示可能である。このソフトウェアを用いることにより、畦または農用車両の進行方向に対して平行・垂直断面だけではなく、任意の深さの水平断面の分布図を求めることが可能となった。そのため、従来の測定では得られなかった情報の取得が可能である。また、一定以上の土壌硬の分布状態を表示する3次元ワイヤフレ-ムモデル作成も可能である。 (3)コ-ンペネストロメ-タによる土壌硬度の測定は、コ-ンが貫入する周囲の土を圧縮するため測定位置を密にするには限界がある。また、測定間隔を粗にすると情報の欠落が生じる。室内の大型塩槽を使用し、測定問隔を減少した場合の相互干渉と、測定間隔を増加させた場合の土壌硬度の分布情報の欠落について検討した。その結果、測定点の間隔は12〜20cmであることが望ましいとの結論を得た。
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Research Products
(1 results)