1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660255
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
近江谷 和彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (80002062)
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Keywords | 土一機械系 / コーンペネトロメータ / 土壌硬度 / 土壌踏圧現象 / 予測モデル / 画像解析 |
Research Abstract |
1.土壌硬度の測定は容易であるものの、土壌乾燥密度とは異なり、その値が締固めの程度だけではなく、土壌の種類、含水比あるいはコーンの貫入速度に影響されているといわれる。土壌硬度とこれらのパラメータとの関係が明らかになれば、土壌硬度の測定により土壌踏圧の評価が可能になるものと考える。そこで、土壌を4種類、含水比4水準及び締固めエネルギを5水準に設定し、各条件について土壌硬度の測定を行った。得られた結果を基に、含水比、乾燥密度及び供試土壌の砂割合を従属パラメータとして土壌硬度の予測モデルを作成したところ、相関係数は0.950であった。この予測モデルの特徴は、土壌の種類を表すパラメータとして砂割合を採用したことである。供試土壌とは別の土壌を用いて実測値と予測値との相関係数を求めたところ、0.830とかなり高い値でこの予測式は十分な精度であるとの結論を得た。2.土壌硬度測定装置により測定したデータより土壌硬度分布の3次元ソリッドモデルを作成し、このモデルによりほ場での測定結果の解析を行った。測定データの補間、3次元データへの変換及び土壌硬度の3次元表示と処理についてはMacintoshコンピュータ用ソフトウェアSpyglass Transform及びDicerを使用した。任意の範囲の土壌硬度の部分のみを表示することにより、車輪の通過により締固められた部分、プラウ〓による硬盤等の土壌硬度の高い部分だけではなく、サブソイラの施行効果暗〓跡等の土壌硬度の低い部分の解析が可能となった。このように、土壌硬度分布を3次元のソリッドモデルとして扱うことにより、トラクタ等の走行による締固めの影響、硬盤の形状、耕うん方法の影響、サブソイラによる施行効果等の検討が可能になり、今後さらに多くのほ場について土壌硬度の測定・解析により、従来とは異なる情報が得られるものと考える。
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Research Products
(1 results)