1991 Fiscal Year Annual Research Report
人工環境下における植物体による香気物貭の発生と空気浄化
Project/Area Number |
03660267
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高倉 直 東京大学, 農学部, 教授 (50011929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 英司 東京大学, 農学部, 助手 (00186884)
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Keywords | 人工環境 / 香気物貭 / フィトンチッド / 閉鎖環境 |
Research Abstract |
本研究においては,植物体として,杉の苗木を用いて,その影響が最も大と思われる光強度と温度環境とフィトンチッド(α-ピネン)の発生量との関係を明らかにした。 本研究では室内の閉鎖環境を想定しているため,光強度としては,0,32,64μmol/m^2secの3レベルとし,温度範囲としては,20,30,40℃とした。 閉鎖人工環境を造成し,ガスクロマトグラフにより発生量を検出した。また,測定と同時に,各温度における呼吸量も測定した。 実験の結果,フィトンチッドの発生に関しては,光強度の影響はほとんど受けないのに対し,温度変化の影響は大きく,温度変化10度に対して,約7倍の発生量の変化を示し,温度上昇と共に増加することが判明した。飽和蒸気圧の温度による増大,呼吸量の温度による増大を除いても,なお,温度10度に対して,約1.7倍の変化が認められた。
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