1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660277
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
伊藤 愼一 岐阜大学, 農学部, 助教授 (20108062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 智正 愛知県心身障害者コロニー, 発達障害研究所生化学部, 室長 (10100174)
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Keywords | ウズラ / DNA多型 / RFLP / 制限酵素 / 標識遺伝子 / 連鎖 / 遺伝子マッピング / 遺伝子連鎖地図 |
Research Abstract |
平成3年度は、優性遺伝する羽色6座位(B、Bh、E、W、Y、L)と、タンパク質・酵素10座位(Tf、Alb、Hbー1、EsーD、Pgi、Adh、Es、Esー4、Amyー1)間の60組と、タンパク質・酸素10座位相互間の45組、合計105組について、連鎖検定のための交雑実験を行った。 今回、新たに、Pgi座位とPgd座位との間で、連鎖の存在が統計学的に認められた(P<0.001)。Pgd座位は、第I連鎖群に関係する染色体上では、EーPgiーPgdの順序で、位置しているものと考えられた。Pgi座位とPgd座位間の連鎖は、他の生物種(ブタ)でも報告されており、進化学的にも興味ある問題と考えられた。 今回、連鎖の確認されたPgiーPgd座位間以外では、新たに3組で連鎖の可能性が示唆されたが、調査例数が不十分なため、これらについての連鎖の確認については、次年度に再調査を計画している。 平成3年度は、ウズラのDNAを抽出するのに最適な臓器を調査した。 成鶉では、8部位について調査した結果、臓器重量当り飛び抜けて多量に含まれていたのは肺であった。 数多くの制限酵素について検討した結果、第1次として、12種類の6塩基認識制限酵素(ApaI、EcoRI、PstI、BamHI、HindIII、KpnI、EcoRV、DraI、PvuII、XbaI、BglII、SacI)を選び、調査することにした。ランダムプロ-ブとしては、6種を作成した。 予備調査の結果、無作為に選んだ12個体の成鶉のDNAを、プロ-ブNo.1を用いてハイブリダイゼ-ションした結果、PstIで切断された2個体で、DNA多型が検出された。 次年度は、羽色、卵殻色、タンパク質・酵素、およびDNA多型との組合せから、連鎖検定可能な交配を検索し、連鎖の有無を明らかにする計画である。
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Research Products
(1 results)