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1991 Fiscal Year Annual Research Report

反芻の意義、特にル-メン内消化に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 03660285
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

津田 恒之  東京農業大学, 農学部, 教授 (00005571)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺田 文典  九州農業試験場, 主任研究官
半澤 恵  東京農業大学, 農学部, 助手 (00181032)
Keywordsめん羊 / 反芻 / チオシアン塩 / 吐き戻し / 飼料粒度 / 唾液 / 湿式ふるいわけ却 / ナイロンバッグ消化試験法
Research Abstract

1.採食食塊と吐き戻し食塊の粒度分布と乾物消化率
(1) 各食塊の粒度分布:食道フィステル装着めん羊3頭を用い、飼料としてヘイキュ-ブを体重の2%を与えた。2時間採食させ、その間の採食食塊を、また24時間にわたり吐き戻し食塊を採取し、それぞれの食塊の粒度分布を湿式ふるい分け法で測定した。ふるいはふるい径がが0.476mm〜0.238mmにわたる7種を用いて分別を行った。その結果、飼料のヘイキュ-ブの平均粒子径は0.115mmであり、また採食食塊のそれは0.114mmであってほとんど差がなかった。これはヘイキュ-ブを粉砕して与えたためであろう。吐き戻しは24時間に3〜6回みられ、初期は0.06mm程度の平均粒子径が時間の経過とともに漸次減少し0.04mm程度となった。これはル-メン発酵の進行にともなうル-メン内容物の粒子径の減少の反映であるうと思われる。
(2) 各食塊の乾物消化率:これらの食塊のin vitro、およびナイロンバッグによるin vivoでの乾物消化率を測定した。いずれの方法でも採食後、初期に吐き戻された食塊では40%程度の消化率が時間の経過とともに低下し、後期には20〜30%程度となった。すなはち食塊の粒子径は小さくなるにかかわらず、消化率はむしろ低下する傾向がみられた。
2.唾液中へのチオシアン酸塩の排出と混合唾液分泌量、吐き戻し食塊量の推定
チオシアン酸塩が濃縮されて排出されることは既に知られているが、その程度とこれを利用して混合唾液分泌量、吐き戻し食塊量の推定することを試みた。その結果、チオシアン塩は唾液中で約10倍に濃縮されることを知った。また、平均唾液分泌量は163ml/h、吐き戻し食塊量は20〜650ml/回に分布することがわかった。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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