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1992 Fiscal Year Annual Research Report

腎皮質β型介在細胞の機能調節におけるG蛋白の役割

Research Project

Project/Area Number 03670042
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

林 松彦  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60129608)

Keywordsβ型介在細胞 / G蛋白 / 単離細胞
Research Abstract

細胞分離装置(Fluorescent activatedcell Sorter)を用いて、以下のごとく、β型介在細胞を単離することに成功した。まず、コラゲナーゼで家兎腎皮質を処理し、percollの濃度勾配を用いて、近位尿細管と遠位尿細管の比重差により、両者を遠心分離した。この後、さらに酵素処理を行ない、尿細管を遊離細胞とした。この細胞浮遊液にβ型介在細胞と特異的に結合するFITC標識peanut lectinを添加し、FITCを指標として、β型介在細胞を細胞分離装置により単離した。単離された細胞は、一部は直ちにホルモン反応性の検討に用い、一部は初代培養に供した。単離直後のβ型介在細胞は、既知のごとく、イソプロテレノールに反応して、用量依存性にサイクリックAMP産生が増大し、一方、抗利尿ホルモンに対しては有意の反応を示さなかった。また、β型介在細胞のクロールイオン輸送に対し、イソプロテレノールと拮抗的に作用するプロスタグランディンE_2は、基礎のサイクリックAMP産生に対しても、イソプロテレノール刺激下においても、有意の作用を示さなかった。さらに、初代培養細胞にて、同様のホルモン反応性を検討した。その結果、イソプロテレノール、抗利尿ホルモン、プロスタグランディンに対するサイクリックAMP産生反応は単離直後の細胞と同等であった。β型介在細胞に存在するG蛋白の性質を検討するため、コレラ毒素・百日咳毒素の存在下でリボシル化される蛋白を、単離細胞と初代培養細胞で同定した。その結果、両細胞ともにコレラ毒素存在下でのみリボシル化蛋白が検出され、Gs蛋白の存在が示された。今後は、初代培養細胞を用いて、G蛋白活性化とβ型介在細胞の機能調節につき、検討する予定である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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