1991 Fiscal Year Annual Research Report
一次求心性線維末梢端に対するGABAの作用とGABA受容体の性質
Project/Area Number |
03670095
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
柳澤 光彦 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90159252)
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Keywords | 摘出脊髄・皮膚標本 / 一次求心性ニュ-ロン / GABA / GABA_A受容体 / モルヒネ / ビイキュキュリン / スパンタイド / ジアゼパム |
Research Abstract |
一次求心性ニュ-ロンは中枢および末梢に神経終末を持っている。この中枢および末梢側神経終末の薬理学的性質はたがいに似ていると云われている。GABAは中枢神経系の抑制性伝達物質として認められているが,その抑制機序の一部は中枢側神経終末の脱分極に起因すると考えられている。これらのことを考慮するとGABAが末梢側神経終末を脱分極させることは十分予想される。そこで,新生ラットの摘出脊髄・皮膚標本を用いて知覚神経末梢端におけるGABAの作用を検討した。生後1〜3日令ラットを用い,脊髄に伏在神経さらに後肢の皮膚をつけた標本を作製した。脊髄と皮膚を別々の潅流槽に固定し,人工脳脊髄液で潅流した。運動ニュ-ロンに発生する電位変化をL3前根から吸引電極を介して細胞外記録した。GABAを皮膚の潅流系に短時間適用すると,前根から約30秒間持続する脱分極性の反射電位が記録された。同様の反射電位はムシモ-ルの適用でも得られたが,GABA_Bアゴニストのバクロフェンでは得られなかった。GABAの作用は皮膚側の潅流液のCa濃度を0.1mMに低げても認められGABAが神経終末に直接作用していることが示唆された。GABA誘発反射電位はビイキュキュリン,ピクロトキシンの皮膚側適用により抑制されたが,プロスタグランジンE_1,E_2,セロトニン,ペントバルビタ-ル,ジアゼパムの前処置により顕著に増強した。一方,GABA誘発電位はメチオニン・エンケファリン,モルヒネ,スパンタイドの脊髄側適用により著しく抑制された。これらの成績からGABA誘発電位は侵害反射電位とよく似た性質を持っていることの他に一次知覚ニュ-ロンの末梢端には中枢端同様にGABA_A受容体が存在していることが明らとなった。
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[Publications] M.Otsuka: "Tachykininーevoked release of heurotransmitter from isolated spinal cord of the newborn rat" Ann.N.Y.Acad.Sci. 632. 212-219 (1991)
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[Publications] M.Sakuma: "Substance Pーevoked release of GABA from isolated spinal cord of the newborn rat." Neuroscience. 45. 323-330 (1991)
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[Publications] K.Kobayashi: "Substance Pーevoked release of acetylcholine from isolated spinal cord of the newborn rat." Neuroscience. 45. 331-337 (1991)
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[Publications] M.Ishizuki: "Antinociceptive effects of tizanidine,diazepam and eperisone in isolated spinal cordーtail preparation of newborn rat." Pain. 48. 101-106 (1992)
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[Publications] M.Yanagisawa: "Inhibitory effects of human,porcine and rat galanin examined in the isolated spimal cord of the newborn rat" Biomedical Research.
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[Publications] M.Yanagisawa: "The isolated spinal cordーskin preparation of the newborn rat and effects of some algogenic and analgesic substances." Eur.J.Pharmacol.