1991 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄組織形成に関与する10型コラ-ゲン遺伝子発現動態と造血構成細胞への分化の影響
Project/Area Number |
03670176
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
猪山 賢一 熊本大学, 医学部, 助教授 (10040536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北岡 光彦 熊本大学, 医学部, 助手 (30117345)
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Keywords | コラ-ゲン / 内軟骨性骨化 / 血管内皮 / 骨芽細胞 / 石灰化 / 骨髄 |
Research Abstract |
1)in situ hybridization法によるコラ-ゲンmRNAの組織学的局在と動態:10型コラ-ゲンは主として肥大軟骨細胞により合成されるが,鶏胚椎体組織における内軟骨性質化過程においては肥大軟骨細胞において10型コラ-ゲンmRNAの増量と2型コラ-ゲンmRNAの減少が観察された。この結果は軟骨マトリックスのdynamicな政策が示唆され,引き続いて起こる骨膜皮質からの血管侵入や侵入血管周囲の未分化間葉細胞の骨芽細胞への分化と密接な関連性があるものと示唆された。 2)出生後ラット大腿骨遠位側骨端部における二次性化骨現象においても軟骨マトリックスに侵入したcartilage canalは血管内皮とともに血管周囲未分化間葉細胞よりなり,肥大軟骨細胞巣にcartilage canalが達した後,骨髄組織が形成された。 3)10型コラ-ゲン蛋白の精製:軟骨細胞の培養系からの精製は収量が少なく,孵化後鶏脛骨骨膜を剥離採取し,同種鶏大胸筋筋膜上に移植し,移植後異所性の内軟骨性骨化巣を形成させ,コラ-ゲンの抽出をおこなった。移植後7日目の組織で10型コラ-ゲンは中性塩可溶性分画で50〜60KDaの蛋白として電気泳動で確認し,抗10型コラ-ゲン抗体によるウエスタンブロット法で10型コラ-ゲンと同定した。同様の手法で2型コラ-ゲンも同定し,単離精製をおこなっている。 4)上記1),2),3)の結果をもとに骨髄形成と骨膜血管や血管周囲未分化間葉細胞の密接な関係を追及する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 猪山 賢一(共著): "鶏胚軟骨組織におけるX型コラ-ゲン遺伝子発現とその動態ーin situ hybridization法による観察ー" Connective Tissue. 22. 161-166 (1991)
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[Publications] Nagamoto Noriyoshi(共著): "Histological examination and collagen analysis of heterotopic enchondral ossification induced by chick periosteal allografts" Acta Histochem.Cytochem.24. 527 (1991)
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[Publications] 猪山 賢一: "内軟骨性骨形成過程におけるコラ-ゲン遺伝子の動的分子細胞形態学と疾患解析のための有用性" 医学のあゆみ. 157. 408-411 (1991)
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[Publications] Kai Koーichi(共著): "Immunohistochemical localization of basal lamina components in the developing rat epiphyseal cartilage canals" Clinical Orthopaedics and Related Research. 278. (1992)
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[Publications] 長元 法喜(共著): "遊離骨膜皮下移植による骨・軟骨形成過程における型別コラ-ゲンの合成の動態について生化学的,免疫組織化学的研究" 日本病理学会会誌(抄緑集). (1992)