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1992 Fiscal Year Annual Research Report

食細胞未化性因子C5aとC5aレセプターの構造機能研究

Research Project

Project/Area Number 03670211
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

竹田 潤二  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (50163407)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木下 タロウ  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
Keywords補体 / C5a / 走化活性 / モノクローナル抗体 / エピトープ
Research Abstract

C5aは補体第5成分C5が微生物表面に形成されたC5転換酵素の作用で分解されてできる強力な走化活性を有するアミノ酸74残基よりなる塩基性のペプチドである。C5aは体内中でカルボキシペプチデースNの作用を受けてすみやかにC末端に存在するアルギニンがとれて、C5a des Argに変換され不活性化型となる。C5aの生物学的作用は、食細胞表面にあるC5aレセプターを通して起こる。
本研究は当初C5aの生物学的作用を理解するためにC5aに対する種々のモノクローナル抗体を用いてエピトープマッピングを行い機能ドメインを明らかにすることとC5aレセプターのクローニングを目標とした。後者のC5aレセプターのクローニングは本研究がスタートしてまもなく他のグループより発表された(Nature349:614)ので、この報告書においては、主に種々のモノクローナル抗体をもちいてのエピトープマッピングについての結果に言及したい。
抗C5a抗体のエピトープを明らかにするためにC5aのN末端とC末端の合成ペプチドを作成した。抗C5a抗体とC5a des Argの結合を合成ペプチドによる阻害実験により、抗C5a抗体の認識するエピトープを決定した。N末端のペプチドで阻害効果が見られる抗体は存在しなかった。一方、74番目のアルギニンを含む11残基のC末端ペプチドでも阻害効果が検出できなかった。ところがアルギニンを含まないC末端10残基ペプチドを用いると約半数の抗体で阻害効果が認められた。
以上の結果は、C5aのある種のエピトープはC末端に存在しこのC末端を認識する抗体はアルギニンがはずれてはじめて反応するC5a des Argに対する抗体であることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Y.C.Kim: "Covalent Binding of C3b to C4b within the classical complement pathway C5 convertase" J.Biol.Chem.267. 4171-4176 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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