1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670273
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山本 武彦 順天堂大学, 体育学部・健康学科, 教授 (00052960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 秀明 順天堂大学, 体育学部・健康学科, 助教授 (90151703)
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Keywords | 有機錫化合物 / 湖沼環境 / キャピラリガスクロマトグラフィ- / FPD検出器 |
Research Abstract |
本年度は環境水質中における有機錫化合物の簡易微量分析法の確立を目的に実験を行った。キャピラリガスクロマトグラフィによる分離定量法の検討 カラム:ヒュ-ズドシリカカラム(0.53mm×5m),液相:メチルシリコン,膜厚:2.65μm,カラム温度:110℃(0min)ー10℃/minー170℃(3min),FPD:温度(200℃),水素(75±2ml/min),空気(100ml±3/min),キャリアガス:ヘリウム(20±lm1/mi/min),メ-クアップガス:ヘリウム(0ml/min),注入・スプリット,温度(200℃),注入量(2μl)の条件で0.5ppmの塩化トリエチル錫,塩化トリプロピル錫,塩化スリプチル錫化合物の検出が可能となった.但し以下の問題点が明かとなった.1,Sモ-ド(393nm)とSnモ-ド(610nm)との感度,特異性の比較.2,有機錫を塩化物として検出すると強いテ-リングが見られた一カラム処理の工夫,グリニャ-ル試薬等によるアルキル化,水素化を行いそれらの比較検討.3,低濃度錫化合物の検出(1)前処理方法の検討(a)抽出法の比較検討及び簡易化(b)ヘリウムガスにより水中の有機錫をパ-ジし,TenaxーTAにトラップし,加熱脱着後,再度低温でカラム入口に濃縮しGCへ導入する方法は,操作は簡易であるが高沸点の有機錫がパ-ジされにくいー塩析操作を加えるなどの改良によりパ-ジ効率を高める.(2)全量注入が可能な長い,大口径のオ-プンチュ-ブラ-カラムの選択,分析法の確立後は本学近在の印旛沼等の水質分布を行い,湖沼環境における有機錫の挙動について調査を行う予定である.
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