1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670285
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
夛田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 助手 (90207829)
新庄 文明 大阪大学, 医学部, 助手 (30154389)
黒田 研二 大阪大学, 医学部, 講師 (70144491)
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Keywords | 血圧値 / 血液検査値 / 健康指標 / 健康診査 |
Research Abstract |
1.目的:健康診査における血圧検査、および血液検査の結果をもとに、血圧値と各血液検査値との関連について分析を行い、健康指標としての血圧値の意義を明らかにする。 2.対象と方法:本年度は、研究の初年度としてデ-タの確保、および断面の実験をもとに分析を行った。対象者は、昭和59年から平成元年の間に健康診査を受けた40ー69歳の者で、男2262人、女6541人であった。分析を行った血液検査項目は、血清総コレステロ-ル、中性脂肪、GOT、GPT、血糖値、尿酸値、ヘモグロピンである。これらの検査値について、それぞれ通常値群、やや高値群、高値群の3つのグル-プに区分し、それぞれのグル-プにおける血圧値を算出した。なお多変量解析に当たっては、年齢、BMI、喫煙暦、飲酒暦によって補正を行った。 3.結果: 1)対象の平均年齢は男が53.2歳、女が50.2歳で、平均の最高血圧はそれぞれ133.8mmHg、および127.6mmHgであった。 2)平均血圧値は、男女ともに、各検査値の3つのグル-プにおいて、より高値のグル-プほど高い傾向がみられ、この分布は分散分析において有意であった。また共分散分析においても、男の総コレステロ-ル、および血糖値を除いく、7つの検査値について同じく有意の傾向がみられた。 3)多変量解析においては、男においては、総コレストロ-ル、GOT、ヘモグロビン、女の尿酸値を除く全ての項目について、血圧値の有意の関連を有することが示された。とくに男のGOTについて強い関連がみられた。 4.考察:以上の結果は、血圧値が各検査値と一定の関連を有しており、このことは血圧値が健康の総合的な指標であることを示唆している。
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Research Products
(1 results)