1991 Fiscal Year Annual Research Report
「観察法」による在宅高齢者の知的機能測定の実用化に関する研究
Project/Area Number |
03670289
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
武田 真太郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70073690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐方 哲彦 和歌山県立医科大学, 進学部, 講師 (10196074)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (50124889)
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Keywords | 痴呆老人 / 観察法 / 知的機能 / 在宅老人 / 老人ホ-ム |
Research Abstract |
われわれが開発を進めてきた、高齢者の身近な者の目からみた「外面的な」知的機能についての評価法(「観察法」)の実用化をめざして、「観察法」による知的機能の評価スケ-ルの標準化を試み、これを老人ホ-ム入所判定委員会で活用することにより、その有効性の実証を2か年計画で試みることにした。 初年度の実施結果は以下のとおりである。 1)在宅痴呆老人の訪問調査に先立って、調査法を検討するためのパイロットテストとして、和歌山県下S地区をモデルに選び、118名の在宅老人の基本健康診査実施時に、長谷川式簡易知的機能検査、日常生活動作能力調査を行うとともに、介護者の目からみた「外面的な」知的機能についての評価を求めた。その結果については、現在集計解析中である。 2)在宅痴呆老人の訪問調査を行う対象者を把握するための事前調査として、和歌山県K市内U地区の在宅老人1,405名を対象に、同居家族からみた老人の健康状態、介護の必要度、痴呆の有無とその程度等について、郵送法による悉皆調査を行った。2月末現在の回答数は1,104名(78.6%)であり、3月末まで回収に努めた上で、この回答をもとに、来年度に訪問すべき老人の選定を行うことにしている。 3)当初予定していた老人ホ-ム入所希望者に対する「観察法」による評価の活用は、入所判定委員会での審査書類の変更・整備と関係機関の合意とりつけに手間がかかっているため、来年度から実施することにした。
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