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1991 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞障害における酸素ラジカルの役割

Research Project

Project/Area Number 03670355
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

佐藤 千史  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (60154069)

Keywordsラジカル / 過酸化脂質 / グルタチオン
Research Abstract

本研究の目的はアルコ-ル,薬剤,低酸素再潅流などによる肝細胞障害の発生において酸素ラジアルがどのような役割を果しているかを検討することである。
1.組織学的に過酸化脂質を染色する方法を用いて四塩化炭素,アルコ-ル,アセトアミノフェンの投与,低酸素再潅流後の肝内過酸化脂質を検討した。四塩化炭素投与で増加が認められ,また低酸素再潅流でも弱いながらも反応がみられた。
2.胆管閉塞ラットでは腎の過酸化脂質が増加していた。酸素ラジカルから生体を防禦するグルタチオンは逆に増加していた。またゲンタマイシンを投与すると胆管閉塞ラットでは更に過酸化脂質が増加し,同時に腎機能障害が認められた。
3.培養肝癌細胞を用いてグルタチオンの放出に対する種々の因子の影響を検討した。バゾプレッシンはV1受容体を介してグルタチオンの放出を行ない,プロテインキナ-ゼCが重要な伝達経路であることが示された。またカルシウムもグルタチオンの放出に重要な役割を果していることが明らかになった。これらの因子によるグルタチオンの放出は生体における酸素ラジカルによる障害に対する防禦機構として機能していることが想定された。
4.上記の変化が鉄負荷によりどのように修飾されるかを現在検討中である。また胆管閉塞ラットの腎が低酸素再潅流でより強く障害を受けるかどうかも臨床的に重要な問題であり,次年度に研究する予定である。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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