1991 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息患者の気管支粘膜生検組識におけるサイトカイン遺伝子発現に関する研究
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03670408
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
福田 健 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (90088873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿久津 郁夫 獨協医科大学, 医学部, 助手 (90184126)
安東 直彦 獨協医科大学, 医学部, 助手 (20168040)
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Keywords | 気管支喘息 / 気管支粘膜 / ILー5 / mRNA / cDNA / in situ hybridization |
Research Abstract |
本年度はILー5cDNAプロ-ブを用い、喘息患者気管支粘膜内にILー5mRNAが発現しているかどうかをin situ hybridization(ISH)法で検討した。ISH用の標識cDNAは、ILー5cDNAが組み込まれたpUC18plasmidを大腸菌Hb101内に入れて増幅し、plasmidDNAよりILー5cDNAを単離、それをジゴキシグニンで酵素標識して得た。ISH用の気管支粘膜性検組織の固定法として、(1)中性ホルマリン固定、(2)瞬間的凍結固定、(3)マイクロ液固定の3者を比較したが、組織の保存性、メッセッ-ジの保存性より総合的に判断して、(2)の方法が優れていた。ジゴキシグニン標識cDNAプロ-ブおよびISH反応の特異性チェックは、ILー5を産生するT細胞株(ATL Virusーtransformed T cell line)を用いて行った。即ち、本細胞のサイトスピン標本とILー5cDNAプロ-ブのLSHにより、明らかな陽性シグナルが見られたが、標本をRNaseで前処理した場合、あるいはヒトアルブミンcDNAプロ-ブをhybridizeさせた場合には陽性シグナルは検出されなかった。また、正常T細胞サイトスピン標本とILー5cDNAプロ-ブのISHでも陽性シグナルは検出されなかった。そこで喘息患者気管支粘膜組織におけるILー5mRNAの発現を調べてみると、6例中5例の患者の生検標本で、上皮基質膜下の粘膜固有層にmRNAの発現が認められた。正常人の気管支粘膜組織では認められなかった。また、近接切片を核DD3,CD4抗体で免疫染色して、ILー5mRNA発現との関係をみてみると、CD4陽性細胞が多い組織ほどメッセ-ジ量も多く、間接的な所見ではあるが、ILー5mRNA発現細胞はCD4陽性T細胞である可能性が示された。次年度は検索あるサイトカインmRNAを、ILー2,ー3,ー4,ー6,GMーCSF,IFNーγなどに拡大し、検討する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] FUKUDA,T.: "Detection of ILー5 mRNA in bronchial biopsies from asthima by nonーradioactive in situ hybridization." J.Allergy Clin.Immunology. 89. 213 (1992)
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[Publications] 福田 健: "気道粘膜内好酵球浸潤とT細胞" 第41回日本アレルギ-学会イブニングシンポジウム「好酵球とアレルギ-性疾患」記録集. (1992)