1993 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息患者の気管支粘膜生検組織におけるサイトカイン遺伝子発現に関する研究
Project/Area Number |
03670408
|
Research Institution | Dokkyo University School of Medicine |
Principal Investigator |
福田 健 独協医科大学, 医学部, 助教授 (90088873)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 康次 独協医科大学, 医学部, 助手 (00254996)
阿久津 郁夫 独協医科大学, 医学部, 助手 (90184126)
|
Keywords | 気管支喘息 / in situ hybridization / IL-5 / mRNA / IL-4 / 6M-CSF / 好酢球 |
Research Abstract |
昨年度にひきつづき、気管支喘息患者気管支粘膜生検組織におけるIL-5mRNAの発現とIL-5蛋白の存在を各々in sity hybridization(ISH)法、免疫組織化学法を用いて検討した。喘息患者8例中6例でIL-5mRNAの発現を、2例でIL-5蛋白の存在を確認した。一方、非喘息患者7例では、IL-SmRNA、IL-5蛋白は認められなかった。これらの所見より、IL-5はKayらの報告同様、喘息に特異的なサイトカインと言えるよう。本年度は更に、IL-3,IL-4,GM-CSFのmRNA発現についても検討する予定であったが、(1)これまで検討してきた生検組織標本が残り少なくなったこと、(2)IL-5mRNA発現の有無を非放射線標識(CNAプローブで検討してきたが、観察可能とは言え、陽性シグナルが弱く非特異的シグナルとの鑑別がときに容易でないことがある。などから、新たに粘膜生検組織を約20例の喘息患者より採取し、^<32>P標識CRNAプローブでのISHに受容することにした。また、粘膜組織生検と同時に気管支肺〓洗條(BAL)を施行し、そのサイトスピン標本についてもISHを〓うよにした。これまで、18例の喘息患者、6例の非喘息患者より標本を得た。 まず、BAL波をCentriprep^<【.encircledR.】>を用いて20〜90倍に濃縮し、そのIL-4,GM-CSFLベルをELISA法を用いて測定したところ、IL-4はアレルギー性喘息患者7名で低濃度ながら測定可能であった。また、GM-CSFは15例で正常域を上回っていた。そして、IL-4値とBAL液中の好耐耐数、好耐球〓糖を蛋白(ECP)との間には有意な正の相関が認められた。しかし、IL-4値と血清〓〓値との間には相関は認められなかった。今後、生検組織およびサイトスピン機本におけるIL-4,GM-CSF,IL-3にRAMの発現を調べ同様の解析を加える予定である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 沼屋利郎、福田 健 他: "気管支粘膜におけるIL-5の遺伝子発現" 日本胸部疾患学会雑誌. 32. 132-138 (1994)
-
[Publications] FUKUDA,T.,Nakajima,H.,et al.: "Detection of interleukin-5 mRNA and intevlenkin-S protein in bronchial biopsiel from aotuma by non-radioactive in situ hybridization and immuno histochemistey" Journal of Aller〓y and Clinical Immunology. (in press).