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1991 Fiscal Year Annual Research Report

ファロ-四微症術後の突然死予防対策。水中運動時の不整脈発現について

Research Project

Project/Area Number 03670506
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

小佐野 満  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10051088)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森川 良行  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60101979)
Keywordsファロ-四微症 / 水中心電図 / 顔面浸水負荷検査 / トレッドミル運動負荷検査
Research Abstract

ファロ-四微症(TOF)心内修復術後患者7例(10ー16歳の男子5例、女子2例、術後経過年数平均11年、術後右室収縮期圧平均50.6mmHg)を対象に水中心電図検査を行い、術後管理におけるその有用性を検討した。
水中心電図検査は、(1)できる限りその場に潜る「潜水」、(2)可能な泳法で原則として25m泳ぐ「水泳」2回ずつ繰り返し、心拍数変化および不整脈の有無を観察した。同時にBruce法によるトレッドミル運動負荷検査(TMT)、4℃の冷水を用いた顔面浸水負荷検査(CFI)を行った。
TMT成績からみた運動能は、7例中5例は年齢相当の正常範囲、2例は若干劣ると考えられた。
各症例で泳法や所要時間は異なっているが、水泳中の心拍数変化はほぼ同様で、水泳開始直後より直線的に増加し、25ー30秒後には BruceIII段階相当の心拍数に達し、その後プラト-となる傾向がみられた。また、潜水時の心拍数は前値の約55%まで低下し、CFIと低下の程度に差は認められなかった。
TMTあるいはCFIで心室性期外収縮(VPC)が誘発された3例は、水泳または潜水時にもVPCが認められた。
TOF術後患者の水泳および潜水時の心拍数変化は、健常児と変わらない反応と考えられる。しかし、ばた足などの比較的軽いと思われる水泳でもBruceIII段階に相当する心拍数に達し、日頃の運動習慣に乏しい術後患者にとっては強い運動強度となっている。
TOF術後患者の管理指導上、運動の中でも水泳は必要以上に制限されている場合が少なくないのが現状である。水泳援動参加の可否や運動強度の許容範囲を決定する際、水中心電図検査は有用で、より具体的な指導が可能になると考えられた。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2019-02-28  

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