1993 Fiscal Year Annual Research Report
質量分析計によるプロスタグランディン微量測定を用いた運動誘発性喘息の機序解明
Project/Area Number |
03670508
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
永倉 俊和 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (30125025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 拓朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00119851)
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Keywords | 質量分析計 / プロスタグランディン / トロンボキサン / 運動誘発喘息 |
Research Abstract |
8人の運動誘発性喘息(EIA)陽性の患児及び8人のEIA陰性の喘息児を対象とした。運動負荷方法は自転車エルゴメーターを用いた。負荷量は最大酸素摂取量の80%となるように設定し、6分間運動負荷を行った。運動負荷前および負荷の1時間後に採尿し、尿中のトロンボキサンB_2(TXB_2)および11-dehydro TXB_2を測定した。トロンボキサンの量は尿中のクレアチニン1mg当りに換算した。 さらにTXB_2の合成阻害薬であるOKY-046(キッセイ薬品)を1週間1日2回内服させその後の運動負荷に対してEIA抑制効果がみられるかSingle Blind Crossover法により検討した。 肺機能はオートスパイログラムにより経時的に測定した。 OKY-046はEIAによる1秒量の低下を有意に抑えた(p<:0.05:5分後、p<0.05:15分後)。また尿中のトロンボキサン量は、運動負荷では有意の変動を示さなかったが、OKY-046の1週間投与ではその尿中のBaselineは有意に(p<0.05)低下した。これらのことはEIAの発症機序にトロンボキサンが関わっている事を示唆する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 永倉俊和: "GC/MSによるプロスタグランディン微量測定を用いた運動誘発性喘息の機序解明" 病態生理. 12. 549-552 (1993)
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[Publications] T.OBATA T.NAGAKURA: "Quanfitafive measuement of 9alpha-11beta-PGF_2 in human unm and plawa by Gas chrowatogaphy-Mass Specromety" J.Chrowatograply. (in printing).
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[Publications] T.NAGAKURA: "Endothelin and execase-mduced Asthwa" Jikeikai Medical Jounal. (in printing).