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1992 Fiscal Year Annual Research Report

ニーマンピック病マウスモデルの病因解明と胎児肝細胞移植による治療法開発

Research Project

Project/Area Number 03670509
Research InstitutionJikei Univ.School of Medicine

Principal Investigator

所 敏治  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40112841)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井田 博幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90167255)
佐々木 伸彦  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50170684)
伊藤 文之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (10057010)
衛藤 義勝  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (50056909)
Keywordsスフィンゴシェリン / ニーマンピック病 / SPMマウス / CSDマウス / エステル化障害 / 遺伝学的類似性
Research Abstract

肝臓等の諸臓器にフフィンゴミェリンが畜積する先天代謝異常症であるニーマンピック病(NPD)のモデルマウスとして、現在CSDとSPMマウスが知られている。CSDマウスは、1980年pentchemにより紹介され、本症に外因性コレステロールのエステル化障害が存在し、さらにこの障害が本症の病因と密接に関係していることが見出された。一方、SPMマウスは、1982年宮脇らにより紹介され、北川により、SMaseのアイソザイムの異常が報告された。
近年、我々はSPMにおいても、CSD同様にコレステロールのエステル化障害が存在することを見出し、両マウスが非常に類似している事実より、両マウスの遺伝学的類似性を検討した。CSDとSPMの交配実験で約25%にSPMマウスと同様な脂質の畜積が肝及び脳で認められ、さらに培養皮膚線維芽細胞を用いたコレステロールのエステル化に関しても同様な障害を認めた。このことは、CSDとSPMマウスの病因となる異常が、同一genome上に存在することを強く示唆するものである。さらに近年、大野によりヒトNPC染色体がSPMマウス皮膚線維芽細胞のコレステロールエステル化障害をコレクトしたことは、SPM、CSDマウスが、ヒトNPCのモデルマウスと考えられ、今後本症の病因の解明、治療法の開発の有用なモデルとなりうると考えられた。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 所 敏治,山本 敏晴 衛藤 義勝: "ニーマンピック病モデルマウスにおけるコレステロールエステル化障害に関して" 脳と発達. 23. 98-100 (1991)

  • [Publications] 所 敏治,衛藤 義勝: "アンチセンス遺伝子導入の最近の進歩と遺伝病培養皮膚線維芽細胞作成の試み" 小児科診療. 54. 1223-1228 (1991)

  • [Publications] 所 敏治: "遺伝学分子生物学に関する用語解説" 小児内科. 23. 1915-1919 (1992)

  • [Publications] 所 敏治,衛藤 義勝: "Wolmann病" 最近内科学体系:肝胆道疾患. 5. 351-358 (1992)

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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