1991 Fiscal Year Annual Research Report
放射光CTを利用した生体機能画像作製および実験的検討
Project/Area Number |
03670538
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10026932)
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Keywords | synchrotoron radiation / computed tomography / biomedical diagnosis / cerebral blood flow / functional analysis |
Research Abstract |
簡易型放射光CT装置の作製し、予備的な実験をARringで施行した。当初予定していた実験が、平成3年7月から10月までの高エネルギ-物理学研究所放射光施設AR ringでの、ビ-ムライン真空化のため十分施行できなかった。しかし、この改良でXーray線量が従来の5倍になった。また、CT装置で目的とするシグナルノイズ比が、散乱線のため十分得られなかった。これを改善するためSi(111)で構成されるchannel cut mirror、改良型Xーray電磁シャッタ-を作製し、2桁ほどノイズを低減した。予備的な実験のため撮影枚数が18枚(180度、爆射時間25msec、X線のエネルギ-33.2keV)と限られていたが、ヨウ素を満たしたファントムを用いた実験で0.2%の造影剤を検出することが可能であった。現在の最大の問題点は、検出装置として利用しているイメ-ジング・プレ-トの最適な読みだしができていない点である。現在、最適なイメ-ジャ-の読みだしのため、2段爆射による補助条件設定を試みようと計画している。これにより、2桁ほど低濃度の造影剤を検出されることになる。また、今年度の実験からは、核医学で使用している脳血流トレ-サ-物質を動物に投与し、現在作製している濃度高分解能型CTを用い実際の画像を収集する計画である。 実験処理および一部の画像処理を行なうための計算機および画像入力用インタ-フェ-スは立上がっており実験デ-タの画像処理や解析ができるようになっている。
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