• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1992 Fiscal Year Annual Research Report

手術侵襲下の微小循環系における血管内皮ー多核白血球相互反応

Research Project

Project/Area Number 03670603
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

西平 哲郎  東北大学, 医学部, 講師 (50101142)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志賀 清人  東北大学, 医学部, 助手 (10187338)
片山 正文  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00177411)
標葉 隆三郎  東北大学, 医学部, 助手 (20192106)
Keywords手術侵襲 / 多核白血球 / 血管内皮細胞
Research Abstract

手術侵襲下の微小循環系、特に血管内皮と多核白血球の相互作用について、ヒト血液から分離した多核白血球とヒト臍帯静脈およびイヌ大動脈より採取培養した血管内皮細胞を用いて研究を進めた。
多核白血球は、TNFやGーCSFによって著明な活性化をうけ、エラスターゼ産生能や活性酵素産生能が上昇する。また、補体レセプターも細胞膜表面に出現し、より反応性が亢進しうる準備状態ができあがる(priming効果)。事実、手術侵襲期において、GーCSFやILー6などのサイトカインが血中に上昇し、多核白血球自体の活性酵素産生能や補体レセプターの発現が亢進していることを臨床的にも明らかにすることができた。一方、侵襲によってホルモン変動も著しくなるが、正常人より分離した多核白血球には、ホルモンによるPriming効果は認められず、活性酵素産生能も亢進しなかった。しかし、術後患者から分離した白血球のホルモンに対する代謝反応は亢進していることから、侵襲によって分泌される生理活性物質の違いによって多核白血球の反応が大いに異なることが明らかになった。
一方、血管内皮細胞は、このようなPriming効果をうけた多核白血球によって障害され(in vitro)、また血管自体をTNFなどのサイトカインで前処置を行なっても血管内皮細胞は障害され、接着因子を含めた多核白血球と血管内皮細胞の相互作用について研究を進める必要がある。さらに手術侵襲の種類や時期によって大きく反応が異なると考えられ、実験モデルも含めての研究がさらに必要である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi