1992 Fiscal Year Annual Research Report
膵ランゲルハンス島細胞の凍結保存とその生物学的機能維持に関する研究
Project/Area Number |
03670612
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
小島 靖彦 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (00135071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川原 儀三 福井医科大学, 医学部, 教授 (10019549)
斉藤 人志 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20178502)
喜多 一郎 金沢医科大学, 医学部, 講師 (80195239)
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Keywords | 同種同系移植 / 同種異系移植 / Immunoalteration / 膵ラ島細胞 / 凍結保存 / 偽ラ島 |
Research Abstract |
I.実験方法 1.細胞膜蛋白のSDS-PAGEによる検討:分散・凍結・培養の各操作が移植片,特に抗原蛋白を含むラ島細胞膜蛋白に,如何に影響するかをSDS/PAGEにて検討した.試料は各ラ島細胞をcell lysis buffer(0.5% NONIDET P-40,0.15M NaCl,0.05 M Tris,5mM EDTA)に入れ,攪拌を繰り返しながら一時間氷冷した後,15,000rpmにて遠沈,上清のみをNON-IDET P-40にて処理し作製した.また,各試料はDNA含有量の測定により蛋白量が一定になるように調整し,SDS-PAGEにかけCoomassie Brilliant Blue G-250(nacalai tesque,INC,KYOTO,JAPAN)で染色した.本検索では分散ラ島細胞の凍結ー解凍後の偽ラ島(FCIC),非分散培養ラ島(CI)のほか,比較検討の意味で分散ラ島細胞を一週間培養し形成された“pseudoislet"(以下PI),および分散直後のラ島細胞(以下IC)の細胞膜蛋白についても併せ検討した.2.FCICの同種異系移植:FCICの1,000個をFischer→Lewis間で行い、移植効果を検討した. II結果:1.SDS-PAGEによるラ島細胞膜蛋白の検討結果:ICでは細胞膜表面蛋白には明瞭なbandは認めなかった.しかし,PI,および凍結ー解凍等の操作が加えられたFCICでは小数のbandの出現を認めたが,対照のCIとはbandの数,およびその量ともに異なるpatternであった. 2.FCICの同種異系移植:同種異系移植での生着日数は,移植翌日から毎日の空腹時血糖値の検索で,血糖値200mg/dl以上の値となった日までとした.FCIC移植群の平均生着日数は12.5±5.0日であり,対照としたCI移植群の3.8±1.0日に比し有意な生着期間の延長が得られた.
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Research Products
(1 results)