1991 Fiscal Year Annual Research Report
Multiple donorからの膵ラ島移植に関する基礎的研究とその臨床応用
Project/Area Number |
03670625
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金 俊雄 大阪大学, 医学部, 助手 (50205051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堂野 恵三 大阪大学, 医学部附属病院, シニア非常勤
後藤 満一 大阪大学, 医学部, 助教授 (50162160)
門田 守人 大阪大学, 医学部, 助教授 (00127309)
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Keywords | ラ島移植 / MULTIPLE DONOR / FLOW CYTOMETRY / CELL SORTER |
Research Abstract |
1.マウスの系におけるMULTIPLE DONORからのラ島移植: 先ず、マウスのラ島移植に於けるラ島の最低必要数を検討した。移植するラ島の数を変化させてレシピエントの腎被膜下に移植したところ、200個のラ島を移植した時、全例が正常血糖値を維持した。次に、MHCの異なるドナ-からの少量のラ島を4、7、14日間の間隔で経時的に、繰り返し移植した。移植ラ島数が200個以上になった時に、レシピエントは正常血糖値を維持し、ラ島は長期生着した。以上より、MHCの異なるMULTIPLE DONORを用いた時、ラ島総量が一定量に達すればONE DONORと同様に正常血糖値が得られるだけでなく、ONE DONORと比較して長期生着することが明らかとなった。 2.MULTIPLE DONORからの移植片の免疫学的解析: MULTIPLE DONORからの移植片の免疫機構を解析するために、免疫原性の異なるドナ-を用いて、移植部位をかえて検討した。少量のラ島を異なる部位に移植したときに、最も良好な生着が得られ、MULTIPLE DONORからの移植片はその免疫原性の減少と免疫反応のSPECIVICITYにより長期生着すると考えられた。 3.ラ島細胞の分散およびその再構策: 単離したラットのラ島組織片を、EDTAーTRYPSINを用いてSINGLEーCELLにまで分散した。次に、このSINGLEーCELL SUSPENSIONをFLOW CYTOMETRYを用いて解析すると、SCATTER GRAM上で容易にA CELL、B CELL及びそれ以外の細胞を識別することが可能であった。そこで現在、CELL SORTERを用いて内分泌細胞のみを採取し、再構策ラ島を作成する試みを行なっている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kanai T: "Possible mechanisms underlying marked islet allograft survival following multipleーdonor allotransplantation." Transplant Proc. 23(1). 745-746 (1991)
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[Publications] Dono K: "Sequential multiple donor islet transplantation:A model for repeated transplantation into portal system in dogs." Transplant Proc. 23(1). 770-771 (1991)
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[Publications] Maki T: "The Endocrine Pancreas." Raven Press, (1991)