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1991 Fiscal Year Annual Research Report

肝再生の免疫性調節ー特にFK506投与による免疫抑制時の肝再生促進機序ー

Research Project

Project/Area Number 03670629
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

牧野 剛緒  九州大学, 医学部, 助手 (30219307)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 一宮 仁  九州大学, 医学部, 助手 (10183170)
千々岩 一男  九州大学, 医学部, 助手 (90179945)
Keywords肝再生 / FK506 / 肝切除
Research Abstract

平成3年度においては、体重200g前後の雄性ウィスタ-系ラットを使ってin vivoの実験を行った。
Higgins and Andersonの方法にて部分肝切除(Hpx)を行ない免疫抑制剤FK506が残存肝の再生に及ぼす影響を観測した。投与量の違いによる影響を観察するため次のような4群を作成した。
(1)Hpx+Vehicle(対照群)(2)Hpx+0.1mg/Kg FK im(3)Hpx+0.3mg/Kg FK im(4)Hpx+1.0mg/Kg FK imで、4群ともに術前3日間と術直後の計4回FK506を筋注した。実験は、肝再生率の変化、肝DNA合成、Mitotic index、肝DNA含量、肝蛋白質、血清生化学、食餌摂取量、体重変化をそれぞれ経時的(術前、術後12時間、1,2,3,5,7日)に観察した。経時的な肝再生率の変化では、第(4)群で術後12時間に再生率が上昇したほかは有意の変化を認めなかった。肝DNA合成量は、各群とも術後1日目に最大となった。FK506投与群で術後12時間目に有意に促進されたが、24時間目には逆に抑制された。mitotic indexには4群間に差を認めなかった。肝DNA含量でも4群間に差を認めなかった。肝蛋白量はFK506投与群で術後1,2,5日目に有意な増加が見られた。血清生化学ではGOT・血糖値・血中ピリルビン値・血中コレステロ-ル値・血清蛋白量の5項目を測定したがいずれも対照群とくらべて有意の変化はなく肝臓に対して局所的な毒性は少ないと考えられた。又、FK506投与群において食餌摂取量の減少とそれに関連した体重増加の抑制が認められた。この食餌摂取量の減少と体重増加の抑制は全観察期間中認められ、投与されたFK506の量と比例して大きくなった。よって、免疫抑制剤FK506は食餌摂取量や体重増加に影響するが、肝再生には有意な影響を及ぼさないと考えられた。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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