1991 Fiscal Year Annual Research Report
抗アンドロゲン剤の食道癌臨床応用に関するラット発癌実験を用いた研究
Project/Area Number |
03670642
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
近藤 泰理 東海大学, 医学部, 講師 (00130063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生越 喬二 東海大学, 医学部, 講師 (30112775)
幕内 博康 東海大学, 医学部, 助教授 (80095645)
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Keywords | 食道癌 / ラット発癌実験 / 男性ホルモン / Flutamide / AMN |
Research Abstract |
[研究目的] 食道癌の発生頻度および切除術術後の予後における性差の要因の一つとしてアンドロゲン受容体に着目し,発癌実験系におけるアンドロゲン受容体蛋白阻害剤を用いた治療実験を行なった. [研究実績] 1.AMN10週投与による発癌率 AMN10週投与時の発癌率は,非去勢ラットで54.5%(n=11),去勢ラットで27.2%(n=11)と去勢による低下傾向がみられた. 2.AMN10週投与後10週経過時の発癌率 AMN10週投与後10週経過時の発癌率は,非去勢ラットで88.2%(n=17),去勢ラットで75.0%(n=20)と去訴による低下傾向がみられなかった. 3.AMN10週投与後Flutamide10週投与時の発癌率 AMN10週投与後Flutamide10週投与時の発癌率は,非去勢ラットで54.1%(n=24),去勢ラットで52.1%(n=23)と去勢による低下傾向がみられず,いずれもAMN10週投与後10週経過時の非去勢ラットの発癌率88.2%(n=17)に比べ有意に発癌率が低下した(P〈0.05). 以上よりAMNラット実験食道癌において抗アンドロゲン剤の一つであるFlutamideの発癌抑制効果が認められたことから,食道癌に対する治療効果がFlutamideに認められる可能性が示唆された.
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[Publications] 近藤 泰理,上條 あけみ,生越 喬二,幕内 博康,田島 知郎,三富 利夫: "抗アレドロゲン剤のNーAmylーNーmethylnitrosamine(AMN)ラット実験 食道癌における治療効果について" 日本癌学会総会記事. 50. 55 (1991)
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[Publications] 近藤 泰理,生越 喬二,幕内 博康,田島 知郎,三富 利夫: "抗アンドロゲン剤の食道癌治療応用に関するNーAmylーNーmethylーmtrosamine(AMN)ラット発癌実験を用いた基礎的研究" 日本癌治療学会誌. 26. 1903 (1991)