1993 Fiscal Year Annual Research Report
抗アンドロゲン剤の食道癌臨床応用に関するラット発癌実験を用いた研究
Project/Area Number |
03670642
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
近藤 泰理 東海大学, 医学部, 講師 (00130063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生越 喬二 東海大学, 医学部, 講師 (30112775)
幕内 博康 東海大学, 医学部, 助教授 (80095645)
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Keywords | 食道癌 / ラット発癌実験 / 男性ホルモン受容体 / Flutamide / AMN |
Research Abstract |
[研究実績] 平成5年度は引続きラット発癌実験系における治療実験を行った。 AMN10週投与による発癌率におよぼすFlutamide10週投与の効果を検討した結果以下の結果を得た。 AMN10週投与時の発癌率は非去勢雄性ラットで54.5%(n=11),去勢雄性ラットで27.2%(n=11)であり,AMN10週投与後10週経過時の発癌率は非去勢雄性ラットで82.7%(n=29),去勢雄性ラットで62.5%(n=32)であり,AMN10週投与後Flutamide10週投与時の発癌率は非去勢雄性ラットで60.6%(n=32),去勢雄性ラットで47.0%(n=34)と,Flutamideを投与した去勢雄性ラットの発癌率がFlutamideを投与していない非去勢雄性ラットに比べ有意に低値を示した(P<0.01). [おわりに] 今回行った化学発癌物質に用いた実験食道癌発癌実験ならびに抗男性ホルモン剤を用いた発癌抑制実験の結果,AMN投与ラット実験食道癌において抗男性ホルモン剤の一つであるFlutamideの発癌抑制効果が認められたことから,食道癌に対する治療効果が抗男性ホルモン剤に認められる可能性が示唆されたものと考えられた。
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