1991 Fiscal Year Annual Research Report
培養血管内皮細胞の受傷部に於ける細胞遊走性・形態変化と、その“流れ"による影響
Project/Area Number |
03670661
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
井元 清隆 横浜市立大学, 医学部, 講師 (40203335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 治朗 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00046038)
松本 昭彦 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20045975)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 細胞遊走 |
Research Abstract |
当研究室培養設備においてウシ大動脈より採取した3種類の血管内皮細胞の培養を既にroutineに行っている。Confluentとなった培養血管内皮細胞の半分を剃刀にて機械的に剥離しwound modelを作成した。作成したwound modelの辺縁より遊走する血管内皮細胞をvideomicroscopeおよび顕微鏡写真にて観察しその個々の細胞の遊走距離、形態変化、および細胞全体の遊走面積を観察しコントロ-ルとした。 1)遊走距離、遊走面積:confluency、および継代数に差で遊走距離に大きな差があった。平均遊走距離は187±143um/24hours(means±S.D.)であった。遊走の方向はromdom walkingであった。 2)ビデオマイクロスコ-プおよび光顕的観察での形態変化は受傷直後は辺縁細胞のみに変化が表れ、経時的にその変化は辺縁より離れた細胞、および約10細胞内側まで変化はおよんだ。遊走に際して、細胞の厚さが変化し、細胞の接着面積の増加するのが観察された。 3)受傷辺縁部のfactor8染色を行ったが受傷部、非受傷部で染色性に変化はなかった。 4)EDTA添加された培養液では細胞遊走は押さえられ、24時間後には多数の浮遊細胞がみられた。
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