1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670737
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
末包 慶太 近畿大学, 医学部, 教授 (80088533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
口分田 理 近畿大学, 医学部, 助手 (90225235)
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Keywords | ハロセン / 活動電位 / ガラス微細電極 |
Research Abstract |
モルモットの摘出心筋標本を作成し、ガラス微細胞電極により、洞結節の活動電位を測定した。さらに、灌流液中にハロセンを1%(灌流液中0.42mM)、2%(灌流液中0.82mM)で流し、活動電位の経時的変化を測定した。コントロ-ルにおける心拍数(HR)は、197、2±22、3bea+/min(mean±SD)であり、活動電位の高士(AP)は、70.7±10.6mV、活動電位の50%での幅(APD50)は、108.0±17.2ms、Phase4dV/d+は、91.8±38.4であった。1%のハロセン投与により、HRi177.3±19.4bea+/min、AP;75.0±10.0mV、APP50;122.5±21.7mS、Phase4;66.5±12.7であった。また、2%ハロセン投与により、HR;177.8±21.0beat/min、AP;75.8±7.9mV、APD50;120.0±17.3mS、Phase4;67.8±13.8であった。それぞれの濃度において、ハロセンの投与を中止すると、30分後には、それぞれのパラメ-タ-はコントロ-ル値に回復した。コントロ-ル群に比し、ハロセン投与群は、APでは有意な変化はなかったが、HR、Phase4はそれぞれ有意に減少し、またAPD50は有意に増加した。以上のことよりハロセンは細胞膜において、内向きの遅い電流(主にCaイオン)に影響を及ぼし、陰性変力作用を発現する可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)