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1992 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺癌の増殖因子に関する研究:ボンベシンとその抗体が前立腺癌細胞に及ぼす効果

Research Project

Project/Area Number 03670743
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

原田 忠  秋田大学, 医学部, 講師 (00108953)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮形 滋  秋田大学, 医学部, 助手 (00157596)
西沢 理  秋田大学, 医学部, 講師 (60091815)
Keywords前立腺癌 / 増殖因子 / bombesin / GRP / 自己分泌増殖因子
Research Abstract

Bombesin(BMBS)のその抗体がヒト前立腺癌細胞の増殖に与える影響について動物実験によるin vivoでの検討を行った。BALB/Cマウス(日本エスエルシー:生後4〜5週齢、雄)の背部皮下に一匹当りヒト前立腺癌樹立培養細胞株であるDU-145細胞を1×10^7個10.5ml移植した。その1週間後に同部に触知可能な腫瘍塊が形成されていることを確認し以下の3群に分けて薬剤を投与した。抗BMBS抗体投与群は、抗BMBS抗体20μlをPBS0.4mlに希釈したものを、ウサギ血清投与群では正常ウサギ血清20μlをPBS0.4mlに希釈したものを、また、コントロール群ではPBS0.4mlをそれぞれ1回投与量として、ヌードマウスの腹腔内に週3回、3週間投与した。その結果、ウサギ血清投与群とコントロール群では腫瘍の体積は対数的に増大したが、抗BMBS抗体投与群では腫瘍の成長は有意に抑制された。
一方、これまでにヒト前立腺癌培養細胞株DU-145およびPC-3で、BMBSによる濃度依存性の細胞増殖促進効果を認めたこと、コントロール群としてのヒト膀胱癌由来細胞株であるT-24およびEJ-1、ヒト子宮頚癌由来細胞株HeLaS3では増殖効果を認めなかったことを報告している。また、DU-145、PC-3に対するBMBSの増殖促進効果は、Ab-BMBSを添加することにより有意に抑制され、さらに酵素抗体法によりDU-145およびPC-3細胞にBMBS様免疫活性が認められた。
以上、これまでの検討結果より、Bombesinはヒト前立腺癌培養細胞に対して増殖促進作用をもち、しかも同細胞自体がBMBS様ペプチドを産生分泌していること、すなわちBMBS様ペプチドはヒト前立腺癌細胞の自己分泌増殖因子autocrine growth factorとして作用していることが示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 下田 次郎.原田 忠.木暮 輝明 高 大輔.由利 康裕.土田 正義 工藤 行蔵: "ヒト前立腺癌培養細胞に対するbombesinおよび抗bombesin抗体の影響" 医学のあゆみ. 158. 759-760 (1991)

  • [Publications] 下田 次郎: "Bombesinと抗Bombesin抗体がヒト前立腺癌培養細胞の増殖に及ぼす影響に関する研究" 日本泌尿器科学会雑誌. 83. 1459-1468 (1992)

  • [Publications] Shimoda,J.,Koh,D.,Kigure,T.,Harada,T.,Tsuchida,S.,Kudo,K.: "Effect of bombesin and its antibody on human prostatic carcinoma cell lines(DU-145,PC-3)" J.Urol.145. 400-400 (1991)

  • [Publications] Shimoda,J.,Harada,T.,Kigure,T.,Koh,D.,Yoshida,K.,Yuri,Y.,Miyagata,S.,Kudo,K.: "Growth suppressing effect of antibody versus bombesin (Ab-BMBS) for human prostatic carcinoma cell lines" J.Jpn.Soc.Cancer Ther. 27. 474-474 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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