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1993 Fiscal Year Annual Research Report

分離糸球体の収縮運動からみた腎疾患に対する診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 03670758
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

白岩 康夫  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40045604)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深谷 保男  福島県立医科大学, 医学部・泌尿器科, 講師 (20192304)
Keywordsアンジオテンシン-II / 分離糸球体 / カルシウム イオン
Research Abstract

1.ネフローゼ症候群、IgA腎症の患者から、生検によって分離系球体を取り出し、アンジオテインシンII(ANG-I)に対する反応を検討した。分離糸球体はANG-II投与によって収縮反応を示したが、疾患腎では収縮率や収縮速度が明らかに減少していた。
2.ピューロマイシンアデノヌクレオシド誘発ネフローゼラットを用い、病的糸球体の収縮反応を分析した。正常ラットの分離糸球体にANG-IIを投与すると、細胞内にCa^<2+>が動員され著明な収縮を起す。このCaプロフィールは細胞内ストアロらのCa^<2+>放出とCaチャンネル開口による細胞外液からのCa^<2+>流入の2つの成分で構成されている。
一方、ネフローゼラットの分離糸球体では、ANG-II投与直後にみられるストアからのCa^<2+>放出は消失し、外液から緩除なCa^<2+>の流入が起るだけであった。また、Ca^<2+>の流入減少に伴ない、糸球体全体の収縮性も著しく低下した。以上より、ネフローゼ腎の糸球体では、ANG-II受容体刺激と連動する細胞膜のイノシトールリン酸代謝回路に何等かの障害を来たしているものと推定された。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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