1991 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜症の新しい診断法並びに病態成因に関する研究
Project/Area Number |
03670769
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
深沢 一雄 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (00189911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡嶋 祐子 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10203978)
岩崎 秀昭 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (60124244)
稲葉 憲之 千葉大学, 医学部, 講師 (70114238)
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Keywords | 子宮内膜症 / 胎盤蛋白PP_<14> / 基底膜構成蛋白 / CA125類似腫瘍マ-カ- |
Research Abstract |
胎盤蛋白PP_<14>,基底膜構成蛋白(Laminin,Fibronectin,TypeIV collagen),CA125,CA130,CA602の正所性子宮内膜,異所性子宮内膜(内性,外性)における局在を月経周期との関連において検索した。PP_<14>は正所性子宮内膜では分泌期に局在が明瞭になり、外性子宮内膜でも同様の結集であった。内性子宮内膜では分泌期においてもその局在は著明ではなかった。3種の基底膜構成蛋白の局在に関しては月経周期での差異は認められず、外性子宮内膜は正所性子宮内膜と同様の局在を示したが、内性子宮内膜では染色性が低下した。CA125,CA130,CA602の局在は正所性子宮内膜では分泌期に明瞭になり、外性子宮内膜でも同様の結果であった。内性子宮内膜では分泌期での局在がさらに増強した。胎盤蛋白PP_<14>,3種の基底膜構成蛋白,CA125類似腫瘍マ-カ-を用いた免疫組織学的検索の結果、外性子宮内膜はすべて正所性子宮内膜と同調を示し、内性子宮内膜は解離を示した。このことより内性,外性子宮内膜症発症の成因に関する差異が示唆された。PP_<14>血中値測定のためのEIAを競合型周相法により組み立てた。健常婦人の平均+2SD値より正常上限は190ng/mlと設定された。内性、外性子宮内膜症患者における治療前血中高値率はそれぞれ44%,20%で、CA125のそれぞれ83%,36%に比して低値であった。CA130,CA602はCA125同様とくに内性子宮内膜症患者における治療前血中高値率がそれぞれ100%,78%と高値を示し、子宮内膜症のマ-カ-としての臨床的有用性が確認された。
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[Publications] 布山 隆史,稲葉 憲之,木村 博昭,岡嶋 祐子,深沢 一雄,高見澤 祐吉,赤間 晴雄,内藤 正文,板橋 光司郎: "正所性および異所性子宮内膜組織における細胞外基質Placental Protein(PP_<14>).Cancer Antigen 125(CA125)類似腫瘍マ-カ-の免疫組織学的検討" エンドメトリオ-ジス研究会会誌. 12. 264-268 (1991)
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[Publications] 赤間 晴雄,内藤 正文,板橋 光司郎,稲葉 憲之,木村 博昭,布山 隆史,岡嶋 祐子,深沢 一雄,高見澤 祐吉,太田 順子: "子宮内膜症における血清Placental Protein 14(PP_<14>)の測定" エンドトリオ-ジス研究会会誌. 12. 269-273 (1991)