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1992 Fiscal Year Annual Research Report

加齢による前庭受容器とその神経経路の変化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03670804
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

新川 秀一  弘前大学, 医学部, 助教授 (90125584)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇佐美 真一  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (10184996)
Keywords前庭受容器 / 前庭神経節 / 免疫組織化学 / 細胞骨格蛋白 / 神経伝達物質
Research Abstract

老人においては生理的加齢によって身体のバランス保持機能が徐々に低下してくる。これは加齢に伴う前庭感覚細胞や神経細胞の変性と中枢における情報処理の変化であると考えられる。従来の組織学的研究によって感覚細胞や神経細胞の変性消失という変化が解明されている。しかしこれらの変化以前の病態は不明であり、又前庭神経核の加令変化も未解決の問題である。今回の目的である前庭受容器とその神経経路における加令変化を、主に免疫組織化学的手法を用いて細胞骨格蛋白や神経伝達物質などの加令による影響、更には前庭感覚毛の加令変化について検討を行なった。昨年度と本年度はその変化の基準となるコントロール実験を行ない以下のことが判明した。サイトケラチン8,19は末梢前庭器の支持細胞と暗細胞が陽性であった。Neurofilamentは前庭の求心、遠心性神経線維や交感経線維更に大型の前庭神経節細胞などが陽性所見を示した。Glial fibrillary acidic proteinは前庭神経核の神経膠細胞が陽性であり、Vimentinは末梢前庭器の支持細胞や前庭神経節のシュワン細胞にて染色性が認められた。微小管に関連するMicrofilament associated Protein IIは前庭神経節細胞に陽性反応が観察された。ミナプス小胞蛋白に特異的なSynaptophysinは末梢前庭や前庭神経節の神経終末に陽性であった。NeurapeptideとしてSubstance PとCalcitorin gene-related peptideを検索したが前者は求心一次ニューロンと前庭神経節の小型細胞に、後者は遠心性神経に陽性所見が得られた。電子顕微鏡による観察では従来の報告と同様にtip linkなどのstereocilia間の結合が認められた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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