1991 Fiscal Year Annual Research Report
視覚・前庭・動的体平衡の統合による検査システムの開発
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03670808
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| Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
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Principal Investigator |
水越 鉄理 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20018360)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 直樹 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (40126511)
渡辺 行雄 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (10108037)
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| Keywords | 視覚系・前庭系加重 / 動的体性感覚系 / 感覚統合検査 / 情報処理検査システム |
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| Research Abstract |
本研究の目的は視覚系・前庭系・動的体性感覚系の統合機序により成り立っている平衡機能を情報処理的に分析し、水平性視運動刺激による感覚統合検査システムを開発することである。したがって、従来の視覚・前庭係の統合による分析に、体性感覚系の関与を附加するために、動的体平衡機能検査であるEquiーTest System(NeuroーCom社)を利用し、水平軸の視運動刺激を附加した。このために、EquiーTest Systemで附加加重できなかった水平性の視運動刺激が可能となった。
本年度の研究計画として、第一に、視覚・前庭系・動的体性感覚系の負荷装置を整備することが課題とされた。このために、従来のNeuroーCom社製の上下方向に動く視覚スクリ-ンに代えて、半径60cmの円筒型の水平スクリ-ンを附設し、被検者の頭上より白色光線の線条が投影されるような視運動刺激装置を附加した。この際、線条の幅、位置や投影方向に問題点が指摘され、試行錯誤を繰り返し、最終的に実用化が完成したのは年末の時点であった。水平性視運動刺激のパタ-ンについては振子刺激(振幅±60°〜120°、周期0.1〜0.2Hz位)が分析システムにとって最も適しているようである。しかしながら、正常人の検討では加速度刺激(1°〜2°/S^2、最高60°〜100°/S)、等速度刺激(10°、20°、30°、40°、50°、60°/s)のステップ視運動刺激も視運動後眼振、および、視刺激後の体平衡動揺による統合検査システムの応用にも考慮されるべきである。
また、今後の課題としてはEquiーTest Systemの垂直の視覚刺激変動に伴う体性覚系の変化が水平軸の視運動刺激とどのような関連性があるかについて、正常人と病的症例との検討が必要である。この点、直立姿勢時の左右視運動性刺激による重心動揺変化のみでなく、左右個々の体性感覚系の出力を如何なるパラメ-タで計量するかについても検討する予定である。
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[Publications] 渡辺 行雄,浅井 正嗣,水越 鉄理: "体平衡異常のみかた" Pharma Medica. 9. 25-31 (1991)
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[Publications] 浅井 正嗣,渡辺 行雄,大橋 直樹,中川 肇,川崎 匡,水越 鉄理: "末梢前庭障害例の起立後方移動刺激に対する直立不動維持についての検討" 日本耳鼻咽喉科学会誌. 94. 1470-1471 (1991)
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[Publications] 大橋 直樹,中川 肇,浅井 正嗣,水越 鉄理: "視覚Feed Backの身体動揺に与える影響について" 日本耳鼻咽喉科学会誌. 94. 1472 (1991)
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[Publications] 中川 肇,大橋 直樹,水越 鉄理: "姿勢制御に対する固有受容体および視覚の寄与若年正常人における検討" Equikibrium Research. 50. 410-418 (1991)
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[Publications] Asai M.,Watanabe Y.,Ohashi N.and Mizukoshi K.: "Postural Response to Translation of Support Surface in Patient with Vestibular Disorders." The XIth Internat Symposium on Posture and Gait:Control Mechanisms.1992.(Praceeding). (1992)
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[Publications] Nakagawa H.,Ohashi N.,Watanabe Y.and Mizukoshi K.: "Age Dependent Change of Posturography" The XIth Internat Symposium on Posture and Gait Control Mechanisms 1992(Proceeding). (1992)
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[Publications] Mizukoshi K.,Asai M.,Watanabe Y.and Ohashi N.: "Surgery of the Inner Ear" Ed.by I.Kaufman Arenberg,Kugler Pubdieat Amsterdam I N.Y., 467-470 (1991)
