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1992 Fiscal Year Annual Research Report

難治性ベーチェット病の新治療

Research Project

Project/Area Number 03670830
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

調枝 寛治  広島大学, 医学部, 教授 (50033965)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中野 賢輔  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30164247)
Keywords白血球除去 / ルイス・ラット実験モデル / 網膜S抗原 / 実験的自己免疫性ぶどう膜炎EAU / 高速液体クロマトグラフィー
Research Abstract

ウシ網膜から高速液体クロマトグラフィーを用いて,分離精製したS抗原と同量の完全フロイド・アジュバンドをルイス・ラットに接種し,全身的に免疫して実験的自己免疫性ぶどう膜炎(EAU)を発症させた。このラットの尾静脈を確保し,ヘパリン化し,白血球除去用ファイバーを封入した注射器を接続し血液処理を行った。ここでの除去用ファイバーの除去率は白血球が70.1%〜90.4%(平均81.2%),リンパ球が15.2〜66.3%(平均59.6%),赤血球が11.1〜20.3%(平均12.2%),血小板が27.1〜53.6%(平均49.1%)であった。この実験モデルにおいて(1)S抗原量(10,50,100μg)(2)白血球除去(LP)施行時期(S抗原接種後2日,4〜5日,10日),(3)血液処理量(5,10ml)を変化させ,それぞれの場合のEAUに対するLPの効果を検討した。EAUは発症までの日数がコントロール群と比較し3日以上の延長した場合,抑制効果があると判定した。1.LPを4,5日後に行った場合、,コントロールでは14から15日で全例n=6にEAUを発症したが,LP群の50%(5/10匹)でEAUを抑制し最も効果的であった。他の時期にLPを施行した場合はEAUの発症は16.7%(1/6匹)でしか抑制されなかった。この2群を比較した場合,x^2検定で発症率に有意差(3.7%以下の危険率)を認めた。2.S抗原量としては10μgで免疫した場合が最も効果があり,コントロール群は全例にEAUを発症したが,LP群は50%(10/5匹)でEAUの発症が抑制された。しかし,50μg,100μgの場合,コントロール群では全例,LP群でも6匹中5匹に発症した。3.LPの血液処理量を変化させた場合,約10mlの処理を行うと約5mlしか処理しないものに比べx^2検定(3.7%以下の危険率)で有意にEAUの発症を抑制していた。EAUが抑制されたラットとコントロールのラットでS抗原接種前,15日後の末梢血の白血球,リンパ球,赤血球,血小板,リンパ球サブセット(OKT4,OKT8,OKIal)を比較した場合,それぞれにおいて両者の間に一定の傾向は認められなかった。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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