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1992 Fiscal Year Annual Research Report

増殖性硝子体網膜症の発症機転における硝子体可溶性蛋白の役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03670836
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

桂 弘  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40129391)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長崎 健一  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80180470)
Keywords増殖性硝子体網膜症 / 硝子体可溶性蛋白 / 網膜色素上皮細胞 / 細胞成長因子
Research Abstract

これまでに、ヒト硝子体中には、30種類以上の可溶性蛋白が存在し、この中には非血清蛋白が10種類近く含まれていることが二次元電気泳動とアフィニティ・クロマトグラフィによって確認された。また、血清成分ばかりではなく、非血清成分も培養ヒト網膜色素上皮細胞の増殖を刺激することが判明した。しかし、試料として用いたヒト硝子体は死後24時間以上経過してから採取したものがほとんどであるので、死後変化の影響を考慮する必要がある。そこで、ウサギを用いて、死後ただちに眼球を摘出して採取した硝子体と眼球摘出後48時間で採取した硝子体について、各々の二次元電気泳動パターンを比較した。その結果、両者のパターンに大きな相違は認められなかった。また、ウサギ硝子体中には約20種類の可溶性蛋白成分が認められ、血清の泳動パターンとの比較より、数種類の非血清成分の存在が推定された。
一方、網膜色素上皮細胞の増殖を刺激する因子で血清中には存在しないものとして線維芽細胞成長因子に注目し、イムノブロット法によりヒト硝子体中にこれを検出することを試みているが、今のところ充分な結果は得ていない。おそらく、イムノブロット法の感度に問題があると考えられ、現在、方法の改良を行っている。今後、あわせて、酵素抗体法による線維芽細胞成長因子の検出、定量も試みる予定である。また、これらの実験が成功した場合には、手術によって得られる病的硝子体との比較も行いたいと考えている。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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