1991 Fiscal Year Annual Research Report
腎冷凍凝国後BNラットにおける実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎の研究
Project/Area Number |
03670837
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
坂井 潤一 東京医科大学, 医学部, 講師 (00175358)
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Keywords | モノクロ-ナル抗体 / IRBP / EAU |
Research Abstract |
Interphotoreceptor retinoidーbinding protein(IRBP)は,これまでCon A sepharoseカラム,ゲル濾過及びイオン交換クロマトグラフィ-を用いて精製されていたが,この方法で精製したIRBPには.ごく微量ではあるものの,Con Aの混入が認められ.これの除去が 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)の病理解明に必須を考えられた。Con A sepharoseカラムを含まないIRBP精製法として.抗IRBP抗体をリガンドするアフィニティ-クロマトグラフィ-が考えられ.モノクロ-ナル抗IRBP抗体を作製した。抗体作製に際して.網膜可溶性蛋白と反応する第二のモノクロ-ナル抗体が得られた。この抗体はマウスを免疫する際に用いた抗原(IRBP)とは反応せず.IRBP投与の際に.何らかの過程で呈示された自己抗原に対する抗体と考えられ,EAUの病理解明に有力な知見と考えられる。また.アフィニティクロマトグラフィ-によるIRBP精製にも成功し.効率よく,ConA混入のない抗原を精製する方法が確立できた。 tubuloーinterstitial nephritis with uveitis(TINU syndrome)の発症桟序解明の一助とするべく.腎と眼とに共通する交差抗原に対するモノクロ-ナル抗体を作製しているが,腎より得られた抗原で免疫したマウスの血清中に,眼組織及び腎組織と反応する抗体が存在することが証明され.現在.モノクロ-ナル抗体として,多量の抗体を得るべく研究を続行中である。
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