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1991 Fiscal Year Annual Research Report

硬組織形成における薬物評価としてのラット切歯象牙質の応用

Research Project

Project/Area Number 03670883
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

松本 昌世  愛知学院大学, 歯学部・薬理学, 教授 (70064780)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 通次  愛知学院大学, 歯学部・薬理学, 助手 (20097538)
戸苅 彰史  愛知学院大学, 歯学部・薬理学, 助教授 (80126325)
Keywordsラット切歯象牙質 / 硬組織形成 / 薬効評価法 / 血中カルシウム濃度 / 副甲状腺ホルモン
Research Abstract

今年度は、ラット切歯象牙質の石灰化を観察するのにコンタクトマイクロラジオを用い、硬組織形に対する薬効を評価した。実験Iでは、顕著な石灰化抑制を示すビタミンD欠乏副甲状腺摘出(PTX)ラットに、25ー(OH)D3(25D,50u/d)の単独またはPTH(20u/d)との併用投与、1,25(OH)2D3(1,25D,5u/d)およびPTH(60u/d)のそれぞれ単独投与を5日間行った。25DとPTHとの併用投与は、1,25Dと同様に血中カルシウム値を上昇させ石灰化を回復させた。しかし、25D単独投与ではいずれも回復しなかった。一方、高用量のPTH(60u/d)は、血中カルシウム値を上昇させなかったが石灰を回復させた。実験IIでは、正常ラットにチオフェン(125,250,500mg/kg)、アスピリン(0.25,0.5,1.0g/kg)インドメタシン(10,20,40mg/kg)、カルチトニン(12.5,25,50u/kg)、HEBP(2,8,32mg/kg)、テトラサイクリン(50,100,200mg/kg)、レセルピン(2.5,5,10mg/kg)、クロルプロマジン(10,50,250mg/kg)、ニフェジピン(40,200,1000mg/kg、クロニジン(25,50,100mg/kg)を7日に一度の割合で三回、順次用量をあげて投与した。また、薬物投与後の血中カルシウム値を経時的に調べた。チオフェン、アスピリンおよびカルチトニンは、血中カルシウム値の低下に極めて良く対応した石灰化の抑制を示した。一方、HEBPテトラサイクリン、レセルピン、クロルプロマジンおよびクロニジンは、血中カルシウムの低下を伴わない石灰化の抑制を示した。これら実験IおよびIIの結果は、PTXラットや正常ラットの切歯象牙質が薬物による硬組織形成促進および硬組織形成障害をみるのに極めて簡便に精度よく評価できる生体材料であることを示した。さらに、硬組織形成に及ぼす効果がカルシウムの変動に基づかないことが判明した。薬物に関しては、次年度に石灰化能を有する歯胚および骨芽細胞にて器官および細胞レベルでの薬効を検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 松本 昌世: "副甲状腺摘出ホルモンの石灰化に対する効果ー副甲状腺摘出ラットの切歯象牙質の応用ー" 愛知学院大学歯学会誌. 30. (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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